2023年3月24日 3097号

 

 

〈休刊のお知らせ〉

次週は3月の第5週のため、3月31日付の発行はお休みします。次号(3098号)は4月7日付になります。あらかじめご了承ください。

 

日本少額短期保険協会

 

第9回「少額短期保険(ミニ保険)の日」記念イベント開催

「おもしろミニ保険大賞」に1517通応募

 

一般社団法人 日本少額短期保険協会(渡邊圭介会長)は3月2日、今回で9回目となる恒例の「少額短期保険(ミニ保険)の日」記念イベントを開催した。

少額短期保険が新しい保険業として登場してから、具体的には「日本震災パートナーズ株式会社」(現「SBIリスタ少額短期保険株式会社」)が少額短期保険業者第1号として「登録」(2006年4月)が認められてからで17年になるが、この間、少額短期保険業者は100社を超え、かつその保有契約も業界全体で1000万件を超えた。

当日の「少額短期保険(ミニ保険)の日」記念イベントから、ユニークな保険のアイデアを競う恒例の「おもしろミニ保険大賞」コンテストと「少額短期保険大賞」を中心に紹介する。

 

一般部門 「空き家対策保険」が受賞

 

◇「おもしろミニ保険大賞」コンテスト

「少額短期保険(ミニ保険)の日」記念イベントの“目玉”企画の一つに「おもしろミニ保険大賞」がある。これは「こんな保険があったらいいな」と考える、これまでになかった、あるいは「ありそうでなかった」保険のアイデアを広く一般から募り、その中から「優秀作品」を決定するというコンテストで、毎回多くの応募があり、中には実際に保険商品化されたものもある。9回目となる今回は1517通の応募があった。

 

なお、この「おもしろミニ保険大賞」コンテストには「ファイナンシャルプランナー」部門と「保険学ゼミ賞」がある。

 

●一般部門

★最優秀賞:「空き家対策保険」(広島県:ぶっちー氏)

このアイデアは、昨今、社会問題として取り上げられることが多い「空き家」に対して、現状の課題に応じたステージで、リフォームや解体費用、家財整理費用などを提供するというアイデアで、いろいろなステージで、そのつど「対策」を補償する保険設計を考えている点が評価された。

 

なお「空き家対策保険」の概要は以下の通りで「空き家」が抱える課題に応じたステージで「保険」を構成しているのがこのアイデアの特長。

 

具体的には、

•「維持管理プラン」

草刈りや庭木の剪定、郵便確認、外壁調査、内部(インフラ設備)確認、消防点検を定期的に行い、所有者に報告する。遠方に実家がある人にとっては「空き家」を適切に維持・確認でき、地域にとっては放火や不審者の侵入、建物の倒壊や衛生面の悪化を防ぐことができる。

 

•「相続調査プラン」

「空き家」になる前に、相続人の確定、共同名義人との事前協議、売却・賃貸の利活用を専門家と相談し「空き家」としない、放置させないように支援する。

 

•「家財整理プラン」

家財整理は想像以上に心理的・身体的な負担がかかる。大量の日用品(扱いが難しい仏壇や骨董品)、家電品等を整理するために、例えば遠方にある実家までの移動にかかる時間や費用、労力が負担となり、先送りにしてしまうこともある。保険金で処分費用を補填するか、専門業者による家財整理・清掃が選ぶことができ、家財整理の負担を減らすのが目的。

 

•「空き家整理プラン」

このプランは、①不動産業者・建築士による住宅診断や売却、賃貸の仲介、または②「空き家」のリフォーム費用や解体・整地にする費用を保険金として受け取ることができる。

 

提案者によれば「空き家」をどうしたらいいのかわからないという不安を抱えるユーザーに、この「空き家対策保険」が支援のひとつになればと思い提案したという。

 

※選評

  • いろいろなステージでの対策を保証する保険設計を考えた点で選考した。
  • 社会問題としての空き家対策として「維持管理」から「相続・家財整理・売却・解体」まで、一気通貫で補償する発想が秀逸。

 

●ファイナンシャルプランナー部門最優秀賞:豊田眞弓氏

自動車免許返納後の通院費用保険(じいばあのアッシー保険)

①商品の概要(保険種類:生命保険×費用保険)

高齢者(65歳以上)が自動車免許返納後、通院時にタクシー代などが補償される保険

 

②主要ターゲット

自分や親の老後や通院リスクを自覚する40代~65歳

 

③商品概要

  • 主契約は定期保険。特約で、満期金付き通院費用補償。
  • 自動車免許返納後に病院へ通院するたびに、通院費用補償が支払われる。距離によって、往復5000円、1万円、2万円などを設定。外来通院の領収書をスマホで写真を撮って送ることで請求し、3営業日以内に給付金が支払われる。満期金が年間の請求上限となる。なお、満期金の運用利率が高ければ少しプラスになる。請求がない場合は、1年ごとに満期金を受け取ることができる。請求があっても、満期金との差額分を受け取れる。

 

④保険金額と保険料例

  • 保険金額:100万円~300万円。満期金付き通院費用補償特約は5~50万円から選択
  • 保険料は、保障額や満期金額、年齢、性別で異なるが、高くても1万円程度。

 

⑤保険金受取(支払事由)

  • 主契約(定期保険):死亡・高度障害・要介護4以上
  • 特約(満期金付き通院費用補償):自動車免許返納後に病院へ通院時。請求がなかった場合は、1年ごとに満期金を受け取ることができる。また、請求があっても満期金との差額分があれば受け取ることができる。

 

※選評

  • 公益性という面では満点だと思う。革新性や消費者への訴求については大いに評価できると思った。
  • 免許返納のきっかけとなる画期的な商品だと感じた。
  • 否応なしに高齢化社会がやってきている。特に山間辺境地域に住んでおられる年配者にっては深刻な問題だと思う。そのような中、少しでも費用の足しになれば居住環境も変わってくると思う。そのような中、需要に合った保険だと思う。

 

●保険学ゼミ生賞:日本大学 岩崎研究室 大﨑氏

【受験日保険】

•アイデアの内容

受験生が受験日当日に予期せぬ事故・事件に巻き込まれ、試験を受けられなかったときに、受験料や交通費、通院費、入院費を負担してくれるというもの。試験当日だけの利用も可。この保険の誕生の背景として、試験日に受験生を狙った悪質な痴漢が社会問題となっており、少しでも被害者の精神的負担、金銭的負担を減らせるようにと考えた。

 

※選評

  • 保険の内容を見ていると、中高大の受験時に限定されそうだが、これにいろいろな資格等の受験も対象にすれば保険として成り立つかもしれないと思った。
  • 受験生にとって心身ともに大きな負担がかかる日。この保険で少しでも安心して試験に臨むことができるようにと心から願ったアイデアだった。

 

◇少額短期保険大賞

ワランティ少額短期保険の「スマホケ」が受賞

月々100円からスマホのリスクカバー

 

【スマホケ】

①商品の概要:月々100円から入れる新しいスマホ保険

国内で2億台を超えるスマホを含む携帯電話だが、約半数の人がメーカーやキャリアの補償(保証)に入っているものの、その補償料(保証料)は決して安いものではない(出所:総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第4四半期)」。

 

同社では、2022年7月より、いつでも入れるスマホの保険であるこの「スマホケ」の提供を開始した。

 

月々100円からという手頃な保険料で、最大10万円の充電補償(オプションは免責金額あり)で、いつでも簡単に入れる手軽さと、中古であってもOKといった対象端末の広さから、ユーザーニーズに応えたスマホの保険として注目されているという。

 

②特長

•月々100円から入れるわかりやすい料金体系

•手続きはすべてオンラインで完結

•保険金を電子マネーでも受け取り可能

•どの端末でも加入できる(キャリア端末・SIMフリー端末問わず)

 

新規設立会社のプレゼンテーション

 

少額短期保険業者(会社)は、3月2日時点で120社を越えているが、当日は、以下の新規設立会社がプレゼンテ―ションを行った(プレゼンテ―ション順)。

  • ニッセイプラス少額短期保険株式会社
  • ワランティ少額短期保険株式会社
  • ゼアー少額短期保険株式会社
  • 株式会社Emyli少額短期保険
  • アフラックペット少額短期保険株式会社

 

3〜4面 生保協会

 

2020年度第3四半期ボイスレポート

〈全社版〉

 

生保協会が「2022年度第3四半期ボイスレポート〈全社版〉」を公表した。2022年10月~12月の間に寄せられた苦情について取りまとめたものだが、コロナ禍により、請求が増える中で保険会社の事務が逼迫することによる支払いの遅延に関する苦情が少なくなかった。

 

5面 営業情報

 

デュアル営業時代に磨くセールスリテラシー

これからが本番!オンラインとリアルの使い分け

一般社団法人ライトハウスDX支援協会 理事長 石川浩司

 

コロナ禍によりオンライン営業が当たり前になる中で、営業活動の一部の「AI」による代替が現実になりつつある。こうした状況下にあってセールスパーソンは、その強みを生かしつつリモートとリアルのデュアルなコミュニケーションを使い分けていくことが重要になる。

 

6面 生命保険文化センター

 

第13期事業計画を発表

時代を見据えた生命保険の役割に焦点

 

生命保険文化センターが「第13期(2023年度)事業計画」を発表した。その内容は、消費者啓発、情報啓発活動、学術振興事業、調査研究活動等多岐にわたる。なお、これら一連の取組みにあたっては、デジタル化の進展等による社会経済活動の変化に柔軟に対応していく。

 

7面 育成力アップ

 

セールスはトレーニングがすべて!

Office SHIMADU 代表 島津 悟

 

顧客の意識も募集環境もコロナ禍によって大きな影響を受けることになった。だからこそとにかく目先の契約だけを追い求めるような小手先の営業ではなく、顧客の課題に向き合い、これを解決するというセールスの原点に立ち戻り、これを実行していくことが必要なのである。

 

8〜9面 販売支援

 

ランクアップチェックシート

ポストコロナの個人・法人提案

 

いよいよ「ポストコロナの時代」がやってくる。こうした状況下での個人・法人への保険提案のポイントはどこにあるのか。今回は、この3月末の勇退退職者と、ポストコロナ下での個人・法人に対する保険提案について考察する。提案のリードはコロナ禍を押さえたものになる。

 

10面 商品

 

T&Dフィナンシャル生命

「ファイブテン・ワールド3」

 

従来の「ファイブテン・ワールド2」をリニューアルしたもので「円貨プラン」が加わった。最大の特徴は、基本保険金額以上の年金原資が契約時に確定すること。これは据置期間中の死亡保険金額等を抑制しているため。なお、保険料の払込期間は5年と10年。

 

11面 商品

 

Tokio Marine Ⅹ少額短期保険

「バイク盗難お見舞い保険」

 

東京海上日動火災の子会社として、この3月7日に営業を開始した同社の第一弾商品である「バイク盗難お見舞い保険」は、コンビニのローソンを募集代理店として、バイクユーザー向けのWeb完結型商品。月額270円の保険料で、盗難時には8万円が補償される。

 

 

 

 

 

制作 株式会社保険社 保険情報・ネットソリューション・チーム

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