富国生命は昨年11月24日、2022年度上半期決算について発表した。また、あわせて11月25日には、東京都千代田区内幸町の同社本社において「2022年度上半期報告」についての説明会を行った。今回、公表された同社およびフコクしんらい生命の「2022年度上半期報告」については新契約関係を中心に、あわせてこの間の同社の新型コロナウイルス感染症への対応の概要についてまとめた。
この間、生命保険各社はコロナ禍の下で、募集活動を始めとする諸活動が大きく制約されることになったものの、こうした厳しい状況下のもとでオンライ面談などの様々な工夫や施策を講じることで、この難局の克服に取り組んできた。
今回、同社が公表した2022年度上半期決算を見てみると、一向に完全終息の気配を見せないコロナ禍の下にあって、新契約年換算保険料、保有契約年換算保険料、さらに保険料等収入については前年同期比で増加したものの、一方で多くの生命保険会社がそうであるように、基礎利益については、猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の“第7波”による、特に給付金等支払いの大幅な増加により、前年度同期比で大幅に減少することになったとのことだ。
●新契約年換算保険料は増加
富国生命とフコクしんらい生命合算の新契約高は前年同期比で7.4%減少したものの、一方で、新契約年換算保険料は前年同期比で17.3%の増加となった。これはコロナ禍以前(2019年度上半期)の水準を上回るものである。
富国生命については新医療保険「ワイドプロテクト」が、フコクしんらい生命については「利率更改型一時払終身保険」の販売が好調だった。
富国生命、フコクしんらい生命合算の解約失効年換算保険料は、前年同期比で9.4%改善し、こちらについてもコロナ禍以前よりも良好な水準を継続している。
●保有契約年換算保険料は増加
富国生命、フコクしんらい生命2社合算の保有契約年換算保険料は、前年度末比で0.1%の増加だった。これについては上半期では2016年以来の増加となった。
また、第三分野の保有契約年換算保険料についても、前年末比で0.8%の増加となった。こちらについては2003年度の開示以来、プラス伸展を継続している。
●保険料等収入は増加
保険料等収入については、富国生命、フコクしんらい生命ともに増加し、2社の合算では前年同期比で21.6%の増加となった。
●新型コロナウイルス感染症(第7波)の影響により減益
富国生命、フコクしんらい生命2社合算の基礎利益は、基礎利益上の運用収支の増加により利差益は増加したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大による給付金等の大幅な増加により、前年同期比で69.3%の減少となった。
●引き続き高い健全性を維持(ソルベンシー・マージン比率)
連結ソルベンシー・マージン比率は1142.6%と前年度末比で131.7ポイント低下したものの、引き続き、高い水準を維持している。
●新契約高
新契約高は前年同期比で7.4%減少した。これは新医療保険の発売やコロナ禍における医療保障への選好の高まりにより、販売実績が医療保険にシフトしたことが主な要因である。
●解約失効高
解約失効高は、前年同期比で7.3%改善、コロナ禍以前より良好な水準を継続している。
●新契約年換算保険料
新契約年換算保険料は、前年同期比で17.3%の増加だった。これは新医療保険およびフコクしんらい生命の「利率更改型一時払終身保険」の販売が好調だったことが主な要因。
●解約失効年換算保険料
解約失効年換算保険料は、前年同期比で9.4%改善した。
●保有契約高
保有契約高は、前年度末比で0.3%の減少だったが、減少幅は年々縮小しており、引き続き反転増加に向けて取り組むという。
●保有契約年換算保険料
保有契約年換算保険料は、前年度末比で0.1%の増加で、上半期業績では2016年以来の増加となった。
第三分野の保有契約年換算保険料についても前年度末比で0.8%の増加だった。第三分野の保有契約年換算保険料については、2003年度の開示以来、プラス伸展を継続しているという。
●保険料等収入(富国生命、フコクしんらい生命合算)
保険料等収入は、前年同期比で21.6%の増加だったが、これは団体年金保険およびフコクしんらい生命の「利率更改型一時払終身保険」の販売が増加したことが主な要因。
●フコクしんらい生命:金融機関による保険販売実績
貯蓄性一時払商品の販売実績は「利率更改型一時払終身保険」が好調に推移し、前年同期比で38.5%増加した。
基礎利益は前年同期比で69.3%の減少だったが、基礎利益上の運用収支の増加により、利差益は増加した。一方、新型コロナウイルス感染症に係る給付金等の大幅な増加により、保険関係損益は△114億円となった。
なお、今後の新型コロナウイルス感染症に係る給付金等の影響は極めて軽微であるため、2022年度通期の保険関係損益はプラスとなり、基礎利益は改善する見通しを示す。
経常利益は、基礎利益が減少したことなどにより、前年同期比で83.6%減少の72億円となった。
中間純剰余は、前年同期比で78.1%減少の75億円となった。
●連結ソルベンシー・マージン比率
連結ソルベンシー・マージン比率は、前年度末比131.7ポイント低下の1142.6%だった。これは内外の金利上昇等による「その他有価証券差額金」の減少に加えて、ヘッジ付外債の一部をオープン外債化したことによる為替リスクの増加が主な要因となった。
参考:経済価値ベースのソルベンシー比率(富国生命単体)
経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)は、前年度末比で5.9ポイント低下の223.0%となった。
なお「ESR」とは、経済価値ベースの自己資本のリスク(信頼水準99.5%、税効果反映後)に対する比率である。同社では、同指標の経営への活用において先行している欧州の手法に準拠したものを統合的リスク管理(ERM)に用いているという。
2022年度上半期末(速報値)は、保険負債やリスクの一部について簡便法を用いて計算しているという。
●基本方針と具体的な取り組み
富国生命、フコクしんらい生命の2社は、新型コロナウイルス感染症への対応において、
の2つをその基本方針としている。
そしてこの間、以下の取り組みを行ってきた。
(なお、これについては、政府の方針を受け、2022年9月26日以降「みなし入院」による入院給付金等の支払いの対象を、重症化リスクの高い人のみに変更した)
●新型コロナウイルス感染症に係る給付金等(※1)の状況
日本少額短期保険協会は昨年11月18日、同協会内に設けられた「孤独死対策委員会」がとりまとめた、第7回目となる「孤独死現状レポート」を公表した。大きな社会問題となっている「孤独死」その実態はどのようなものなのか。レポートの概要を紹介する。
介護保険を利用して介護サービスを受けた場合の費用負担は、本人の合計所得金額などにより1割負担~3割負担となります。お客さまが何割の負担になりそうなのか、確認するだけでも老後プランの提案が可能になります。
社長が現金で受け取る売上を経理処理しないで、除外して、裏金にするケースが最もオーソドックスです。しかし奥さまが経理をしていればその使途も含めて追求される可能性があるばかりか、税務調査が入ればアウトです。プロの目はごまかせません。
かんぽ生命が昨年12月8日「学資保険」の改定を内容とする新規業務について届け出たことに対して、生保協会はコメントを発表した。同社の新規業務が「認可制」から「届出制」に緩和されて以降、本件も含めて昨年1年間に3件の新規業務の届け出があったという。
保険金受取人は誰になっていますか?
保険金非課税枠を使って相続税を安くするためには、保険金受取人を配偶者ではなく、子どもにしておく必要があります。保険金受取人の設定一つで場合によっては百万円単位で相続税が変わるからです。
新契約(個人・年金)、保有契約(個人・年金)、新契約ANP、保有契約ANPを掲載。個人保険の新契約は、2.5%増の23兆7673億円。大手は明暗が分かれる結果だった。新契約ANPは個人が15.1%増、年金は9%増と共に順調に伸展した。
保険料等収入、資産運用収益、総資産、SM比率等を掲載。保険料等収入は、17.2%増の15兆7352億円。資産運用では、収益が17.8%減少し、費用が320.5%と大幅に増加した。データには提示していないが、解約返戻金は9月単月で昨年同期比が99.1%増加した。
森谷所長は多組織化をこう説明します。「仮に3組織長が1人ずつ採用したとするなら、100%の成功率でも3名の採用しかできない。これを8組織に細分化してそれぞれが1名ずつ採用したら100%の成功率で8名、半分でも4名を採用できます」。
制作 株式会社保険社 保険情報・ネットソリューション・チーム
住所 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-2-8 サンユースビル2 4階
電話 03-3317-0391
○掲載内容の複写などにつきまして
当ウェブサイトのコンテンツを無断で複写等することはできません。
○ 掲載内容につきまして
当ウェブサイトの掲載内容は精査をしていますが、これを保証するものではありません。
○個人情報の取り扱いにつきまして
当ウェブサイトを通じて取得した個人情報は厳重に管理し、当社からの連絡・通知以外の用途以外には使用しません。
→プライバシーポリシーについて
Copyright 2016 Hokensha. All Rights Reserved.