アジア最大の保険会議である「東アジア保険会議」(EAIC「East Asian Insurance Congress」)では、10月18日を「東アジア保険の日」と定め、東アジア地域の全保険業界の認知度の向上とイメージをより高めるための活動を実施している。
あらゆる種類の保険分野における国際協力の促進と発展を図ることをその目的とするEAICは、非政治的、非政府的、非宗教的および非営利の組織となっている。非政府的な会議であることから、正会員は「国」ではなく「都市」ベースで会員資格の区分を行っており、加盟各都市は、地域横断的なプロモーションのために、各業界団体を中心に、各国の状況に合わせた様々な取り組みを行っているということだ。
1962年に第1回大会を開催して以来、今年で設立60周年を迎える「東アジア保険会議」について、その歩みを振り返るとともに、これまでの活動の概要を紹介する。
EAICの第1回大会は、1962年10月18日に第一生命の会議室において、東アジア各地域から140名の参加者が集まり開催された。それから60年。最近の大会においては参加者が2000名を超え、アジアで最大の国際保険会議へと発展を遂げてきた。また、参加者もアジア地域に留まらず、欧州、米国、オーストラリア等、アジア以外の地域にまで広がり、真の意味での「国際会議」の特徴を備えてきているという。
あらゆる種類の保険分野における国際協力の促進と発展を図ることを目的に、以下に掲げる活動を行う。なお、EAICは、前述のように非政治的、非政府的、非宗教的および非営利の組織となっている(法人格はない)。
法人および個人が会員になることができ、次の所在地もしくは住所地に応じて「正会員」、または「準会員」に区分される。なお、EAICは“非政府”的な会議であることから、国ではなく、都市ベースによって会員資格の区分を行っている。
⑴ 正会員
バンダルスリブガワン、バンコク、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、マカオ、マニラ、プノンペン、ソウル、シンガポール、台北、東京
⑵ 準会員
オーストラリア、バングラデシュ、ブータン、デンマーク、フィジー、インド、パキスタン、パプア・ニューギニア、スリランカ、英国、米国
2006年、ブルネイ・ダルサラーム国のバンダルスリブガワンで開催された第23回EAIC大会において、10月18日を「東アジア保険の日」とする「バンダルスリブガワン宣言」が採択された(2006年8月2日採択)。
そして現在、EAICの加盟各都市は、地域横断的なプロモーションのために、各業界団体を中心に、各国の状況に合わせた様々な取り組みを行っているという。
なお、この「バンダルスリブガワン宣言」の内容は次の通り。
「我々EAIC理事および各都市代表理事は、2004年のEAICバンコク宣言に従い、2006年に開催された第23回EAICバンダルスリブガワン大会において、2007年から毎年10月18日を各メンバー地域共通の「東アジア保険の日」として祝うことを決めた。この日は、1962年にEAICの第1回会合が東京で開催された象徴的な日である」
EAICは、1962年の第1回大会以来、隔年で大会を開催しており、2022年は韓国ソウルにおいて第30回大会が開催される予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として中止となったが、同年9月21日から22日にかけて、EAICの設立60周年を記念するイベントがオンラインで開催された。
このイベントでは、気候変動や高齢化、パンデミック等の様々テーマについて、各国からのプレゼンテーションやディスカッションが行われ、東京からは金融庁の山下国際政策管理官が登壇。保険業界が世界的な課題に対応するための官民連携の重要性等についてスピーチした。また、東京代表理事会社である住友生命からは、青森県の「ねぶた祭り」の踊りがオンライン上で披露された。
2026年(第32回)には東京で大会が開催される予定である。
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〈今回のセルフモチベーション術のポイント〉
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