新契約高は富国生命、フコクしんらい生命合算で、前年度比10.6%の増加、また新契約年換算保険料も同じく26.7%増加し、コロナ禍以前(2019年度)を上回る水準に回復︱富国生命保険グループは5月25日、2021年度決算を発表。また6月9日には、東京都千代田区内幸町の同社本社を会場に、決算内容の説明会を開催した。来年2023年には創立100周年を迎える富国生命だが、100年に一度のパンデミックであるコロナ禍を克服し、営業自粛の影響が顕著に現われた昨年度はもとより、コロナ禍以前の2019年度を上回る水準にまで業績を回復することができた同グループの2021年度決算の内容について、新契約業績を中心に取りまとめ、そのポイントとともに、この間の同社グループのコロナ禍対応について紹介する。
保険業績はコロナ禍以前を上回る水準に回復
富国生命、フコクしんらい生命合算の新契約高は、前年度比10.6%の増加だった。また、新契約年換算保険料についても同じく26.7%増加し、コロナ禍以前(2019年度)を上回る水準にまで回復した。
前年度は第1四半期に新型コロナウイルス感染症拡大を受けて営業活動を自粛することになったが、今年度は引き続きコロナ禍により営業活動等が制約される中で、通期で営業活動を行ったことが前年度に比べて新契約高や新契約年換算保険料等が増加した主な要因。
一方、富国生命とフコクしんらい生命の2社合算の解約・失効は、前年度の反動があったものの、コロナ禍以前と比べて改善した。
2社を合算した保有契約年換算保険料は、ほぼ横ばいだった。その中にあって第三分野については前年度末比で1.0%の増加と、開示以来18年連続で増加した。
保険料等収入は増加
富国生命、フコクしんらい生命合算の保険料等収入は、前年度比で8.1%増加した。
富国生命、フコクしんらい生命合算の基礎利益は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより、保険関係損益が減少する一方で、富国生命の利息及び配当金等収入が過去最高を更新するなど「利差益」が増加したことにより、前年度比で1.7%増加した。
引き続き高い健全性を維持(ソルベンシー・マージン比率)
連結ソルベンシー・マージン比率は前年度末比で29.6ポイント低下の1274.3%となったが、引き続き高い水準を維持している。
個人保険分野では10年連続の増配
個人保険分野では、死亡保障性特約および医療保険の配当率を引き上げるとともに、就業不能保障特約について「危険差配当」を新設した。
個人保険分野での増配は10年連続となり、引き続き「お客さま」の配当への期待に応えていく。
新契約高
新契約高は、前記のように前年度比で10.6%の増加だった。増加した主な要因は、前年度は第1四半期に営業活動を自粛したが、2021年度はコロナ禍による様々な制約の中で、通期で営業活動を行ったことによる。
なお、2021年度の新契約高については、コロナ禍以前(2019年度)を上回る水準まで回復した。
新契約高の推移(単位:億円)
会社=2019年度/2020年度/2021年度
このほか、解約失効高は、前年度比で9・9%の悪化。
前年度の反動があったものの、コロナ禍以前と比べると改善している。
新契約年換算保険料は、前年度比で26.7%増加した。
解約失効年換算保険料は、前年度比で7.0%悪化した。
保有契約高
保有契約高は前年度末比で0.7%減少したが、減少幅は年々縮小しており、引き続き反転増加に向けて取り組んでいく。
保有契約高の推移(単位:億円)
会社=2019年末/2020年末/2021年末
保有契約年換算保険料
保有契約年換算保険料は横ばいだったが、このうちフコクしんらい生命については前年度末比で3.1%の増加だった。
一方、第三分野の保有契約年換算保険料は、前年度末比で1.0%の増加と、開示以来18年連続で増加している。
保険料等収入(2社合算)
保険料等収入は前年度比で8.1%増加し、コロナ禍以前を上回る水準に回復している。これはフコクしんらい生命の「利率更改型一時払終身保険」の販売が好調だったことが主な要因である。
施策:利息及び配当金等収入~4年連続過去最高更新~
2017年度より、自己資本の充実状況とリスク・リターン効率を踏まえ、資産運用リスクを取りに行く戦略に変更。超低金利環境が長期化する中でも安定した収益性を維持するため、内外の株式や社債を積み増してきた。
2021年度は、外国株式や外貨建社債を中心に、リスク・リターン効率に優れた投融資案件を選別して実行。また、収益の上積みを図るため、短期資金を安全性と流動性の高い超長期国債に振り向けた。株式の価格変動リスクおよび外貨建資産の為替リスクについては、適切なコントロールに努める。
こうした取り組みが奏功し、利息及び配当金等収入は、株価の上昇や円安により、内外の株式および投資信託の配当金や分配金が増加したことなどから、4年連続で過去最高を更新した。
2021年度基礎利益の状況
基礎利益の推移
項目=2019年度/2020年度/2021年度
■連結ソルベンシー・マージン比率
2021年度の連結ソルベンシー・マージン比率は、前年度末比で29.6ポイント低下の1274.3%だった。この主な要因は、外貨建資産の増加などによるリスクの合計額の増加によるものである。
個人保険分野:10年連続の増配~増配額は約2億円、増配件数は約140万件~
危険差益への貢献が大きい主力商品である『未来のとびら』の死亡保障性特約について、2年連続で危険差益を増配。
2022年1月に取り扱いが終了した『感染症サポートプラス』(新型コロナウイルス感染症等に対する入院見舞給付金が従来の2倍になる)の対象であった医療保険について、入院給付金の支払いが無かった契約に対して「危険差配当」を増配。
給付金の支払状況が安定している「就業不能保障特約」について、危険差配当を新設。
企業保険分野
団体年金保険のうち、確定給付企業年金保険等について、未実現分も含めたキャピタル損益に基づき配当率を引き下げ。
「お客さま」への取り組み
新型コロナウイルス感染症にかかる保険金給付金の支払い状況
今回はモチベーションを高めるための目標設定する際のチェックポイントを紹介する。その項目は、目標は望ましい結果が分かる表現になっているか、目標を達成したシーンを具体的に描けるか、目標達成への関与の仕方、関係者への影響を確認したかの3つである。
〈今回のセルフモチベーション術〉
モチベーションを高める目標設定
チェックポイント
社会保障アカデミー講座は全3回(プレセミナーを含めると全4回)で構成する1回あたり4時間のセミナーです。社会保障を切り口にリスクの見える化の手法を学び、お客さまの「売られる」警戒心を解いていきます。
インボイス制度の開始まで、1年と数カ月に迫ったにもかかわらず、デジタル化の準備があまり進んでいないのが現実の姿です。そこで、政府は小規模な中小企業や個人事業主のⅠT導入による生産性向上を応援する「ⅠT導入補助金」を拡充しました。
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「与えて求めず」の姿勢を貫いてきました。職員に何をやってもらうかではなく、自分が職員に何をやってあげられるか。そして三浦所長は職階の維持・アップについて何よりも固執しました。拠点長の責任だからだと言います。
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