一般社団法人 生命保険協会(高田幸徳会長)は5月、令和3年度 第4四半期(令和4年1月〜3月の間)に受け付けた苦情ならびに「裁定審査会」における紛争解決手続の状況について「ボイス・レポート〈全社版〉」として公表した。今回公表された「ボイス・レポート」から、第4四半期に生保協会に寄せられた「苦情」について、その内容と販売チャネルごとに寄せられた苦情の項目について見ていくとともに、寄せられた苦情の具体的な内容についてまとめた。本号と次号の2回に分けて、今回公表された「ボイス・レポート」の概要について紹介する。
どの販売チャネルから生命保険に加入すると、どの苦情項目についての苦情がより少なくなるのか。
今回公表された「ボイス・レポート」からは、どのような販売チャネルを経由した加入者から、この間(令和4年1月〜3月まで)どのような苦情が寄せられていたのか。そして販売チャネルごとに、どのような項目(「新契約」関係「保全」関係「保険金・給付金」関係等)についての苦情がより多く寄せられてきたのか。その多寡と苦情項目の相関図を見てみれば、販売チャネルごとに当該販売チャネルを経由して生命保険に加入すれば、ある項目については苦情が少なくなる優位性や、逆に苦情が多くなる弱点を、公表されたデータから見出すことができるのかもしれない。
なお、この「ボイス・レポート」では、苦情の項目とあわせて、販売チャネル別にその発生原因が示されている。後述のように、苦情原因の発生元として、生命保険の加入チャネルで圧倒的な占率にあるはずの「営業職員」チャネルが当然のことながら第1位であるのに対して「代理店」チャネルが第2位に位置しているのが注目される。
生命保険の加入チャネルが多角化・多様化している中で、それに応じて、苦情の発生元のチャネル別の占率も変化してきていること、あわせて、どの販売チャネルからは、どのような苦情が多く発生しているのか、今回公表された「ボイス・レポート」から確認することができるのではないだろうか。
令和3年度第4四半期の苦情受付件数は964件で、前年同期(1009件)よりも45件、4.5%減少している。また、前期(令和3年10月から12月)よりも23件、2.3%の減少となっている。
なお「月別」に見ると、1月は274件、2月は280件、3月は410件となっている。1月、2月がほぼ同数であるものの、3月に410件と、突出して苦情件数が多くなっている。原因として考えられるのは、契約者にとっても新年度を控えた3月は、保険契約を見直したり、契約の内容を改めて確認したりする時期と合致するためなのかもしれない。
⑴ 項目別苦情件数
大項目別の苦情件数では「新契約関係」が324件(33.6%)で最も多くなっており、以下「保険金・給付金関係」が313件(32.5%)「保全関係」が179件(18.6%)「その他」が96件(10.0%)「収納関係」が52件(5.4%)となっている。
⑵ 内容別の苦情件数
苦情内容別に見ると「入院給付金不支払決定」が162件(16.8%)で最も多くなっており、2番目は「説明不十分」で160件(16.8%)、3番目は「不適切な募集行為」で76件(7.9%)、4番目は「入院給付金支払手続」で67件(7.0%)、5番目が「解約手続」で62件(6.4%)と続く。
⑴の「新契約関係」に関わる苦情では、第4四半期については「説明不十分」が160件(前年同期比111.1%)で占率が16.6%でトップ、次いで「不適切な募集行為」が76件(前年同期比83.5%)で7.9%、3番目が「不適切な話法」が40件(前年同期比47.1%)で4.1%となっている。
こうした結果が⑵の結果に関連づけることができるのではないか。
⑵の内容別の苦情件数を見ると、トップは「入院給付金不支払決定」、2番目が「説明不足」、3番目が「不適切な募集行為」となっているが、トップの「入院不支払決定」の原因が、あるいは2番目の「説明不足」や「不適切な募集行為」による結果であるとも推測できる。
⑶「発生原因」別苦情件数
「発生原因」別苦情件数を見ると「制度・事務」によるものが392件(40.7%)で最も多くなっているが、前期(令和3年10月から12月)と比べて件数・占率ともに同水準であった。
次に「営業職員」に起因する苦情件数は355件(36.8%)で、前期と比較して件数・占率ともに増加している。一方「代理店」に起因する苦情件数は164件(17.0%)で、前期と比べて件数・占率ともに減少している。(以下次号)
表1:苦情項目別・発生原因別件数(令和4年1月~3月 単位:件)
項目=[発生原因]営業職員/代理店/その他の職員/制度・事務/契約者等/計
※表中の「制度・事務」は、取扱いに疎漏はないが、現行の事務・約款、会社の制度そのものを原因とした苦情。
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