2022年3月4日 3046号

 

 

かんぽ生命

 

法人向け商品の受託販売等の届出を行う

経営者向け定期保険の特約を予定

 

かんぽ生命(千田哲也取締役兼代表執行役社長)は、令和4(2022)年4月より「新しいかんぽ営業体制」を構築すること等を踏まえ、法人向け保険商品の受託販売等に関してこの1月7日「郵政民営化法(平成17年法律第97号)」第138条の2第1項後段の規定に基づき、金融庁長官および総務大臣に対して届出を行ったと発表した。この「新規業務」については、令和4年4月からの取り扱い開始を予定しているという。なお「新しいかんぽ営業体制」の概要については、後出の「参考:その3」を参照。

今回届出を行った新業務の概要については次の通り。

 

契約保全等の事務代行を見直す

 

【趣旨】

かんぽ生命は、顧客への適切なサービスの提供及び顧客の利便性向上のため、令和4年4月から、日本郵便株式会社(「日本郵便」)が取り扱っている生命保険(かんぽ生命の商品並びに他の保険会社の法人向け商品及びがん保険)に係る渉外機能を引き継いで業務を行うことを予定している。併せて、現在他の保険会社からの受託により提供している、経営者向け定期保険に付加できる特約について、その種類の追加を予定している。そのため、かんぽ生命が行う他の生命保険会社の受託販売等の範囲を、以下のとおり変更する。

 

【受託販売の範囲】

⑴他の保険会社(保険業法第3条第4項本文に規定する事業を行うものに限る)の業務の代理または事務の代行

①次に掲げる事務その他生命保険業に伴う事務

  • 保険契約の締結及び管理に係る事務
  • 保険料等の収納及び保険金等の支払に係る事務
  • 生命保険募集人等に対する教育、管理及び指導に係る事務

②次に掲げる業務その他生命保険業に伴う業務

保険契約の締結の媒介に係る業務

③前①及び②に掲げる業務または事務に付随する業務または事務

 

⑵事務の代行については、上記⑴の範囲で、次に掲げるものを行うことができるものとする。

 

①生命保険募集人等が日本郵便である場合に、同社に対する教育・指導等

②日本郵便が受託販売した契約の保険契約者等からの照会及び申し入れに対する対応。

〈参考その1〉法人向け商品の受託販売等の届出の概要

 

●業務代理及び事務代行の見直し

他の生命保険会社(受託元受会社)(注)との協業により実施している法人向け商品の受託販売等について、新しいかんぽ営業体制を構築すること等を踏まえ、適切なサービスの提供及び顧客の利便性向上のため、業務代理及び事務代行の範囲を見直し、受託販売等の充実を図る。

 

⑴ 業務代理範囲の見直し

  • 日本郵便が取り扱っている生命保険(かんぽ生命の商品、他の保険会社の法人向け商品及びがん保険)に係る渉外機能を引き継いで業務を行うこととしているが、日本郵便はかんぽ生命よりも受託販売の取扱いの範囲が広いため、同等の受託販売を可能とするよう取り扱いの範囲を見直す。
  • 顧客の利便性向上を図るため、現在かんぽ生命が行っている他の保険会社からの受託販売について、全ての生命保険商品の受託販売を可能とするよう見直し、経営者向け定期保険に付加できる特約の種類を追加する。

 

⑵ 事務代行範囲の見直し

新しいかんぽ営業体制を構築すること等を踏まえ、日本郵便において販売した法人向け商品等をかんぽ生命に移管するため、これら契約の保全などの事務代行を可能とするよう見直す。

 

注:他の保険会社(受託元会社)

アフラック生命、エヌエヌ生命、住友生命、第一生命、東京海上日動あんしん生命、日本生命、ネオファースト生命、三井住友海上あいおい生命、明治安田生命、メットライフ生命の10社(2021年12月現在)

 

⑶ 開始時期:2022年4月(予定)

 

〈参考その2〉業務代行の概要

図(略)

〈参考その3〉「新しいかんぽ営業体制」について

日本郵政(株)、日本郵便(株)、(株)ゆうちょ銀行、(株)かんぽ生命の日本郵政グループの4社の連名で、2021年9月28日付でリリースされた。

その概要は以下の通り。

(前段略)

 

2022年4月1日からは、多様化する「顧客ニーズ」にきめ細やかに対応するという観点から「顧客」への専門性を持った対応を更に充実させるために「お客さま担当制」の導入など、新しいかんぽ営業体制を構築し、日本郵便の訪問営業を行う社員のサービスの取扱いを変更する。

 

日本郵便の訪問営業を行う社員は、生命保険(注1)の提案とアフターフォローに専念することになるため、貯金業務・投資信託および一部の提携金融商品(注2)については、郵便局の窓口に担当を変更し、提案やアフターフォローなどのサポートを行っていく(注3)。

 

また、活動拠点の集約を行うことにより、生命保険の「お客さま」の担当者が変更になる場合がある。対象(担当者が変更になる)となる「お客さま」については、10月以降順次、訪問や郵送などによって案内される。

 

なお、郵便局数、郵便局での取り扱い業務に変更はなく、かんぽ生命商品にかかる保険金請求などの手続きについても、これまでどおり、取り扱いは可能である。

 

「新しいかんぽ営業体制」の構築後も、顧客の一人ひとりと長期継続的な信頼関係の構築に向けて、責任を持った丁寧な対応を実現する。

(中略)

「お客さま担当制」の導入

「お客さま」の担当者が提案からアフターフォローまでを継続的に対応することで、顧客の一人ひとりに対して、これまで以上に、責任を持って丁寧に対応する。

 

  • 注1:かんぽ生命商品およびアフラック商品(がん保険)
  • 注2:変額年金保険、引受条件緩和型医療保険、自動車保険、JP生活サポート保険
  • 注3:2022年4月からかんぽ生命社員として活動し、訪問営業行う社員に、生命保険以外の商品・サービスに関する要望があった場合は、窓口社員(郵便局の窓口)に取り次ぎをする。

 

2面 孤独死

 

日本少額短期保険協会

「孤独死対策サミット2022」を開催

 

日本少額短期保険協会は2月4日、今年で3回目となる「孤独死対策サミット2022」を開催した。今や大きな社会問題となっている「孤独死」だが、協会ではこの問題に10年以上前から取り組んでいる。

 

3面 保険の買取

 

「生命保険の買取」の現状と展望  1

米国では高齢者を中心に市場が拡大

 

欧米諸国では必要なくなった生命保険を買い取ってもらう「生命保険の買取」(ライフセツルメント)事業が存在し、高齢者を中心に高い需要があるという。この「保険の買取」事業についてその概要を紹介するとともに、わが国での実現の可能性を探る。

 

6面 法人営業

 

舞台裏のレッスン帳

成人病を踏まえた就業不能リスクに着目

 

死亡率の低下は、成人病のリスクの高い人が増えることを意味します。あくまでも俯瞰した印象ですが、今までの環境なら亡くなっていた人が生き残り、その分成人病のリスクが発生します。これを社長への提案にどう結び付けていくのか。

 

7面 育成

 

私が新人を育て上げます

ご家族とご本人を同時に囲い込む

育成トレーナー 堀尾未佐子

 

お客さまがお孫さんと話す話題が一つ増えることは、あなたの評価ポイントを引き上げます。幼稚園児はお友だちが大好きです。お友だちについて聞かれたら「お友だちとこんなことをして遊んだよ」などたくさんお話しをしてくれるはずです。

 

8面 見込客発掘

 

保険販売実践塾

LP設計で保険販売の壁となる支出を減らす

寿FPコンサルティング 代表取締役 高橋成壽

 

老後のお金が足りない場合の対策は「支出を減らす」という選択肢を好みます。理由の一つは誰でもできるからだと考えます。そこで生命保険の保険料を下げるという提案と、老後の積立を直ちに始めるという提案が可能になります。

 

9面 営業情報

 

保険募集のアップデート術

効果的でない“お金をロックさせる”提案

株式会社IB 代表取締役 井藤健太

 

今の若者に、老後や教育に必要な資金を準備するために「お金をロックさせる提案」は効果的でないかもしれません。なぜなら「転職などで収入が下がるかもしれない」「将来、他の金融商品で運用するかもしれない」といった考えがあり、不安になるからです。

 

10面 新商品

 

オリックス生命

「キュア・ネクスト」など

 

「医療保険キュア」と「医療保険キュア・レディ」をリニューアルした。従来のコンセプトを継承しながら、三大疾病をさらに手厚く保障できる形に進化させた。がんの保障では、上皮内新生物を保険料払込免除特則の保障範囲に加えた。

 

12面 拠点長

 

拠点経営のための活動指針

5月  採用の重大月という意識で取り組む

 

5月は4月の総点検をしっかりやる。3つのポイント「フォーカス」「バリュー」「スピード」が中途半端では組織力が生まれてこない。5月は組織の重大月の気持ちで取り組もう。それが7月戦の戦力化につながる。

 

 

 

制作 株式会社保険社 保険情報・ネットソリューション・チーム

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