2022年1月7日 3038号

 

 

富国生命 2021年度上半期報告

 

業績はコロナ禍以前を上回る水準に

 

富国生命は昨年11月24日、東京千代田区内幸町の同社本社において「2021年度上半期報告」についての説明会を行った。この間、生命保険会社各社はコロナ禍の状況の下で、募集活動を大きく制約されることになったが、厳しい募集環境下のもとでオンライン面談など、様々な工夫、施策を講じることでこの難局を乗り越えている。同社の2021年上半期業績についてもこうした趨勢を反映して、コロナ禍以前の業績を上回る水準を回復している。

この間の同社のコロナ禍に対する取り組み、そして金融機関窓販を中心に、創業以来大きくその業績を伸ばしている、グループ会社である「フコクしんらい生命」の業績動向とあわせて、新契約業績を中心にそのポイントをまとめた。

 

連結SM比率、引き続き高い水準

 

◆2021年度上半期報告のポイント

 

⑴ 保険業績はコロナ禍以前を上回る水準に回復

①富国生命、フコクしんらい生命合算の新契約高は、前年同期比で30.5%の増加

新契約年換算保険料は同じく前年同期比で49.9%増加した。昨年度については、第1四半期に新型コロナウイルス感染拡大を受けて、営業を自粛することになったが、今年度については、引き続きコロナ禍による制約があったものの、通期で営業活動を行ったことが主な要因で、新契約高、新契約年換算保険料ともに、前年同期比で大きく上回り、かつコロナ禍以前を上回る水準を回復。

 

②第三分野の保有契約年換算保険料は引き続き増加

富国生命、フコクしんらい生命2社合算の保有契約年換算保険料についてはほぼ横ばいだが、第三分野については前年同期比末で0.3%増加と、2003年度の開示以来、プラス伸展を継続している。

 

③保険料等収入は増加

保険料等収入は、富国生命、フコクしんらい生命ともに増加し、2社の合算では前年同期比で13.2%増加した。

 

④基礎利益は増加

富国生命、フコクしんらい生命2社合算の基礎利益は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、保険金・給付金の支払額が増加したことで保険関係損益が減少したものの、利差益が大幅に増加したことにより、前年同期比で18.6%増加した。

 

⑤ソルベンシー・マージン比率(SM比率)は、引き続き高い健全性を維持。

 

連結ソルベンシー・マージン比率は、1279.7%と、前年度末から24.2ポイント低下したものの、引き続き高い水準を維持している。

 

新契約高(2社合算)、前年同期比30.5%増加

 

⑵ 保険業績の状況(富国生命、フコクしんらい生命2社合算):新契約・解約失効(個人保険と個人年金保険の合計)

 

①新契約高は前年同期比で30.5%増加、前々年同期比では8.9%増加)。

 

②昨年度は1四半期に、新型コロナ感染症拡大の影響で営業活動を自粛したが、2021年度上半期は引き続きコロナ禍による制約があったものの、通期で営業活動を行ったことが新契約高増加の主な要因。

 

③新契約高は、コロナ禍以前(2019年度上半期)を上回る水準に回復した。

④解約失効高は、前年同期比で23.2%増加した。昨年の反動があったものの、コロナ禍以前と比べて改善した。前々年同期比では6.4%改善。

 

⑤新契約年換算保険料は、前年同期比で49.9%増加、前々年同期比は9.9%増加。

 

⑥解約失効年換算保険料は、前年同期比で16.1%の悪化、前々年同期比では11.6%

の改善。

 

⑶ 保険業績の状況(2社合算):保有契約(個人保険と個人年金保険の合計)

①保有契約高は、前年度末比で0.3%の減少。

②減少幅は年々縮小しており、引き続き反転増化に向けて取り組む。

③保有契約年換算保険料はほぼ横ばい、うちフコクしんらい生命は前年度末比で1.7%増加した。

④第三分野の保有契約年換算保険料は、前年度末比で0.3%増加と、2003年度の開示以来プラス伸展を継続している。

 

⑷ 保険料等収入、金融機関窓販の状況

①保険料等収入は、前年同期比で13.2%の増加(次ページ表1参照)。

②①については、フコクしんらい生命において「利率更改方一時払終身保険」の販売が好調だったことが主な要因。

(次ページに続く)

 

3面 採用・育成

 

アフターフォローがすべて!

カスタマーリンクス取締役会長  高尾益臣

 

既契約者に対する徹底的かつていねいな「アフターフォロー」によって、既契約者を基点に新規契約、そして紹介の輪を拡げていくことに成功したカスタマーリンクスの高尾氏による紙上レクチュアーの最終回。

 

6面 法人営業

 

舞台裏のレッスン帳

新しい時代の生命保険法人契約 ㉑

 

「人生100年時代」への備えが必要な裏付をデータから探っていきます。2020年の寿命を基におおまかに平均寿命を見ていくと、男性は20歳でほぼ100歳、女性はなんと50歳からほぼ100歳の平均余命となります。

 

7面 育成

 

私が新人を育て上げます!

コロナ禍3年目に入る今年は工夫をこらして活動

育成トレーナー 堀尾未佐子

 

今年はある程度のスピード感を持った「速効」と、じっくり提案する「熟成」を併せた活動ができるようにスケジュールを立ててみてください。また「速効」の必要性をお客さまにしっかりと理解していただける活動を心掛けていきます。

 

8〜9面 FP販売

 

教えてFP相談室

最終回 改めて保険マーケティングを考えよう

寿FPコンサルティング 代表取締役 高橋成壽

 

保険営業に限らず、顧客獲得において大切な要素の1つに見込み客との接点づくりがあります。このシリーズの締めくくりとして、毎年300件の相談依頼を受けるためにFP事務所として考えていることをまとめてもらいました。

 

10面 新商品

 

大樹生命

「おまもリリーフ」

 

ケガと感染症に伴う入院あるいは手術に特化した商品で、所定の支払事由に該当した場合、一時金として10万円を受け取れる。また、保険料は性別・年齢に関係なく一定で、月払いの場合、男性が370円、女性は340円。

 

11面 新商品

 

イオン・アリアンツ生命

「元気パスポート」

 

無解約返戻金型の終身医療保険で、イオングループ初の生命保険商品。毎年の健康診断等の結果でBMIと血圧の2項目が所定の基準を満たす場合、健康支援金を受け取れる点が特長。併せて健康増進アプリも提供している。

 

12面 拠点長

 

拠点経営のための活動指針

3月  「三トリ症候群」に陥らず

年責に喰らいつく

 

21年度も最後の1カ月になり、年責の総仕上げの月。区切りと新しい準備の2つの課題を抱えながら「三トリ症候群」に陥ることなく、どんな拠点を創造していくのか。「先取り型のアプローチ」を心がけよう。

 

14面 採用・育成

 

統率力と拠点経営

組織拡充+生産性アップの基礎体力つける

 

法人団体開拓の担当から一転、地区を主体とする拠点へ着任。当初4カ月余で7名の退職者を出しましたが、その苦難に満ちた半年は組織を固めるとともに、市場特性、拠点の特質、職員個々の資質を掴むために必要な期間でもあったのです。

 

 

 

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