2021年11月26日 3033号

 

 

明治安田生命

2021年度下半期資産運用

 

下半期は円建債券増やす計画

 

明治安田生命は10月25日、2021年度下半期の資産運用計画の説明会を行った。

 

上半期有価証券含み損益

前年度末比プラス2500億円

 

【2021年度上半期末の状況】

⑴ 2021年度上半期末ポートフォリオの状況(速報)

  • 公社債(一般勘定の構成比43%)は、概ね平準的なペースで超長期の日本国債の買入れを進めたことにより、2020年度末簿価残高から1700億円の増加。
  • 外国公社債(一般勘定の構成比20%)は、金利水準や為替水準を見ながら為替オープンやヘッジ付き外債の投資を進めたことにより、2020年度末簿価残高から3100億円(外貨建債券の純増減は決算取引を除くベース)の増加。
  • 外国株式等(一般勘定における構成比6%)は、外株・外債アウトソースを中心に積み増したことにより、2020年度末簿価残高から1300億円の増加。

⑵ 2021年度上半期末含損益の状況(速報)

  • 2021年度上半期末の有価証券の含み損益は、前年度末差でプラス2500億円となる6兆2100億円となった。
  • 内外公社債の含み益は横ばい。株価が底堅く推移したことで、株式の含み益は2020年度末比(2兆9700億円)でプラス1600億円の3兆1400億円となった。

 

米ドル中心に内外金利差等に着目

 

【2021年度下半期資産運用計画(基本的な投資方針)】

⑴ 円建債券(上半期実績:増加 下半期計画:増加)

  • 円金利資産の核となる資産。金利リスク削減に向け、平準的に買い入れ。

〈2021年度計画〉

  • 年度を通じて平準的に積み増しており、国内金利水準が上昇した局面では積極的に積み増し。
  • 年度末残高は増加する見込み。

 

⑵ 国内貸付(上半期実績:やや減少 下半期計画:やや減少)

  • コロナ禍の影響などを精査しつつ、スプレッド確保に重点を置いた運営を推進。

〈2021年度計画〉

  • CO2排出量削減に資するESG投資を積み上げ。
  • 年度を通じて、貸出を上回る返済が見込まれるため、年度末残高は減少する見込み。

 

⑶ ヘッジ付外債(ソブリン)(上半期実績:減少下半期計画:減少)

  • 米ドルを中心として先進国通貨の金利水準を見つつ、内外金利差やヘッジコストに着目して投資。

〈2021年度計画〉

  • 米国のテーパリング開始を機に金利水準は切り上がると想定し、ヘッジコストに留意しつつ、金利上昇に応じて段階的に買い入れ。
  • 過年度投資分の償還が多く、年度末残高は減少する見込み。

 

⑷ オープン外債(ソブリン)(上期実績:増加 下半期計画:減少)

  • 超過収益獲得のため、為替水準・内外金利差に着目し、通貨分散投資

〈2021年度計画〉

  • 想定レンジの下限に近付く局面で機動的に買入れ。
  • 年度末残高は為替水準により増減。

 

⑸ ヘッジ付外債(クレジット)(上半期実績:増加 下半期計画:増加))

  • 超過収益獲得のため、スプレッド水準を踏まえ投資。
  • バイ・アンド・メンテナンス運用等を前提とした海外クレジット資産の量的拡大。

〈2021年度計画〉

  • NY拠点の活用等、海外投融資態勢の強化を進めつつ、インハウスで米国クレジット資産を積み上げ。
  • 年度末残高は増加する見込み

 

⑹ 外株(外国投信等)(上半期実績:増加 下半期計画:やや増加)

  • 海外企業の収益力の取り込み・収益の多様化を図る観点から、ファンド形式で投資。

〈2021年度計画〉

  • 外株アウトソースに加え、中長期での収益力向上に向け、海外不動産やPEにも配分。
  • 年度末残高は増加する見込み。

 

⑺ 国内株式(上半期実績:やや増加 下半期計画:減少)

  • 経済価値ベースの資本規制導入を見据え、簿価占率の上昇を抑制。

〈2021年度計画〉

  • 上半期に想定レンジの下限で買入れた分を含め、中央値に近づく局面で銘柄入替を実施し、株式リスクの削減を着実に推進。
  • 年度末残高は減少する見込み。

 

⑻ 投資用不動産(上半期実績:横ばい 下半期計画:横ばい)

  • 大都市圏(新宿・名古屋等)を中心に保有物件の建替え・再開発、新規物件への投資を推進。

〈2021年度計画〉

  • 不動産市況を見極めながら、現物不動産は優良物件を厳選して積み上げ。

 

【責任投資の推進(ESG投融資、スチュワードシップ活動)】

  1. 上半期のESG投融資額は約2000億円と、2023年度までの3カ年投融資計画5000億円を大きく上回って進捗。
  2. スチュワードシップ活動では、投融資先との対話活動を通じ、企業のESG課題への取組みを後押し。

※2021年度上半期のスチュワードシップ活動

  • 脱炭素を含む、サスティナビリティ・ESG課題を主なテーマとする投融資先との対話活動の推進。
  • 公表資料「スチュワードシップ活動報告書」における、サスティナビリティ情報の充実。
  • 新型コロナウイルス感染症の影響も踏まえた、適切な議決権行使の実行。

 

【脱炭素社会の実現へ向けた取り組み】

  1. 投融資ポートフォリオのCO2排出量を2030年度に▲50%、2050年度にネットゼロとする削減目標を本年7月に公表。
  2. 引き続き、対話を通じた企業の脱炭素に向けた取組みを後押しするとともに、国際的なイニシアティブにも積極的に加盟するなど、グローバルなネットワークと協働し、ESG課題に取り組む。

 

2面 相談レポート

 

2021年度上半期

少額短期ほけん相談室レポート㊤

 

日本少額短期保険協会が2021年度上半期に受け付けた相談や苦情、それに紛争解決手続きの運営状況について取りまとめた「少額短期ほけん相談室レポート」を公表した。業界の保有契約が1,000万件に迫りつつある中、どのような相談や苦情が寄せられているのか。

 

3面 採用育成

 

アフターフォローがすべて!

カスタマーリンクス取締役会長  高尾益臣

 

既契約者に対する「アフターフォロー」を徹底することで、ここから新契約や紹介の輪を拡げていくことに成功した、カスタマーリンクスの高尾益臣氏による「アフターフォロー」をテーマにした、紙上レクチャーの第2回目。

 

4面 リスク

 

相続と贈与問題を考える ④

相続税・贈与税の主要トピックと課税実態

㈱資産とリスク研究所 代表取締役小山浩一

 

将来の相続税を心配する人は、これを回避しようと考えて贈与するなどの行動を起こす可能性が生じます。まず2015年前と以後の相続税の課税状況を確認します。その後、贈与税の状況についてみていきます。

 

5面 営業情報

 

デュアル営業時代に磨くセールスリテラシー

会計事務所との関係をアップデートする

KIネットワークパートナーズ 代表石川浩司

 

必要な情報を必要な場所へお互いにスムーズに届ける。スピーディーに問題解決するためにはとても重要なことです。パートナーである会計事務所とより密接な関係を作るためにコミュニケーションを負荷なくアップデートさせていきます。

 

7面 育成力アップ

 

セールスはトレーニングがすべて!

OJTを極め新人と向き合う

Office SHIMADU 代表 島津悟

 

OJTにもコーチングにも通ずるものですが「私は上司で指導する立場なんだ」という感覚は不要です。コーチする側とされる側で、同じ方向・同じ将来を見るようにすることが大切です。OJTのあり方を問うていきます。

 

8〜9面 活動確認

 

ランクアップチェックシート

法人契約の課税の流れを整理・確認

 

節税プランを封印するために課税強化、その対抗商品の発売を繰り返すイタチごっこも終焉しましたが、一方で複雑になりすぎた課税体系に戸惑う声も少なくありません。新しい活動をサポートすべく、全体の流れを整理しました。

 

10面 新商品

 

明治安田生命

「エブリバディⅡ」

 

「エブリバディ(10)」 のリニューアル商品で、契約可能な年齢範囲の上限を90歳に拡大した。これにより、幅広い客層が加入できるようになった。円建ての一時払終身保険なので、為替変動の影響は受けない。

 

12面 採用

 

組織長への道

基本の上に大事な自己研鑽

 

林恭子さんは入社5年目にチームリーダーになった。採用では、欲しい人の条件は①フィーリングが合う②人の痛みが分かる人③明るい人。また、育成のコツは「初めはサラッと、仕事以外でも親しく」というものだ。

 

 

 

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