2021年10月8日 3027号

 

 

富国生命 MICIN少短と販売提携

 

 富国生命は8月25日、MICIN(マイシン)少額短期保険株式会社(東京都千代田区:笹本晃成代表取締役)と販売提携したと発表した。MICIN少額短期保険は、ヘルステック企業である「株式会社MICIN(以下「MICIN」)の子会社。なお、今年1月26日、富国生命は同社と資本・業務提携したことを発表している。

 

MICINが持つデジタル治療

生命保険を通じて顧客に提供

 

MICINは、経営ビジョンとする「すべての人が、納得して生きて、最期を迎えられる世界」の実現を、医療機関や薬局向けにオンライン診療、オンライン服薬指導サービスの提供や、医薬品の臨床開発向けのデジタルソリューション事業、診療・患者生活を支援する「デジタルセラピューティクス(注)事業などを展開している。富国生命と同社は、ヘルスケア領域における新たな保険商品およびサービスの企画・開発に向けて資本・業務提携を締結したという。

 

この資本・業務提携により、富国生命は「コロナ禍で関心が高まるオンライン診療や、既存の薬では解決できない治療や診断への新たなアプローチとして注目されるデジタルセラピューティクスなど、MICINが持つテクノロジーを「生命保険を通じてお客さまへ提供する方法を提供していきます」としている(2021年1月26日付フコク生命のニュースリリース)。

 

あわせて、MICINとの資本・業務提携の締結にあたって同社では「富国生命は、10年後のありたい姿である『お客さま満足度№1の生保会社となる』という長期ビジョンの実現に向け、今後も差別化された商品・サービスの提供に取り組んでまいります」とコメントしている。

 

一方、同社がこの1月に資本・業務提携を締結した、株式会社MICINの子会社であるMICIN少額短期保険は「医療×テクノロジーで保険をアップデートし、自分らしい生き方を選択できる世界」を、そのビジョンに掲げている。

 

 医療の進化により、見つかる病気や直せる病気が増えている中、本当に必要な時に、必要な保障を受けられる保険を提供したいという思いから、2021年7月に新たに開業した少額短期保険会社である。

 

前述のように、富国生命は「ヘルスケア領域」における新たな保険商品およびサービスの企画・開発に向け、2021年1月にMICINと資本・業務提携を締結しており、今般、同社の子会社であるMICIN少額短期保険の販売提携を開始するという。

 

なお、MICIN少額短期保険が最初に提供する保険は「乳がん・子宮頸がん・支給体がん再発保障保険」。一般的に保険に加入するのが難しいとされるがん患者を対象とした保険商品である。

 

富国生命では「生命保険を通じてより多くのお客さまに安心をご提供することを目的に、ホームページを通じて、乳がん・子宮頸がん・子宮体がんに罹患された方に対し、MICIN少額短期保険のご案内に努めてまいります」としている。

 

また、同社との販売提携にあたって「今後も、富国生命が企業活動の原点としている『お客さま基点』の価値観のもと、お客さまにとって真に必要とされる商品・サービスの提供に努めてまいります」とコメントしている。

 

注:「デジタルセラピューティクス(デジタル治療)」とは、医学的エビデンスに基づいたソフトウェアによる治療介入で、疾病の管理のみならず、予防・治療を支援する治療法のこと。

(この項次ページに続く)

 

少短業への参入、大手生保も

 

「少額短期保険業」は、いわゆる「根拠法のない共済」(無認可共済)問題を解決するために、主にその受け皿となることを目的に誕生した。制度が誕生してからほぼ15年を経る中で、その業者数は100社を超えた。事業規模はともかく、既存の生・損保会社よりその数は多い。さらにこれまで既存の生・損保会社では販売されてこなかったような、たとえば地震費用保険、ペット保険、イベントキャンセル保険、弁護士費用保険、痴漢冤罪保険、妊活保険、孤独死保険等の提供先として、マスコミでも取り上げられる機会が増えた。

最近では「わりかん保険」など、先端システム使ったインシュアテックも注目を集めている。

一方で、少額短期保険業は、その保険期間や引き受けられる保険金額に制限が設けられるなど、さまざまな制約が設けられているが、既存の生・損保会社が免許制であるのに対して認可制であること、また、生・損保の兼営が認められているなど、保険事業としての“利点”が少なからずあるのも少額短期保険業の大きな特長である。

さらに免許制の保険会社よりも、認可制の少額短期保険会社のほうが、保険業に進出するにあたってはよりハードルが低いことから、多くの異業種や他業種が保険業に進出・参入するにあたって、少額短期保険会社として参入するケースが多く見られる。なお、最近では既存の生・損保会社が、たとえばグループ内に少額短期保険会社を設立したり、または既存の少額短期保険会社と資本・業務提携することで、当該少額短期会社の保険商品を販売するといったスタイルで少額短期保険業に進出・参入する生・損保会社が現れ始め、生命保険会社では第一生命や住友生命、チューリッヒ生命、楽天生命などの例がある。

 

  • 会社名:株式会社 MICIN(マイ シン)
  • 所在地:東京都千代田区大手町2-6 -2 日本ビル13階
  • 設 立:2015年11月26日
  • 資本金:1億円(2020年12月末現在)
  • 代表者:代表取締役 原 聖吾
  • 事業内容

オンライン診療サービス「クロン」、オンライン服薬指導サービス「クロンお薬サポート」などを手掛けるアプリケーション事業、医薬品の臨床開発向けデジタルソリューション事業、診療・患者生活を支援するデジタルセラピューティクス事業等

 

  • 会社名:MICIN少額短期保険 株式会社
  • 所在地:東京都千代田区大手町2 -6-2 日本ビル13階
  • 開 業:2021年7月
  • 資本金:1億円(2021年7月末現在)
  • 代表者:代表取締役 笹本 晃成
  • 主要株主:株式会社MICIN
  • 事業内容:少額短期保険業

 

2面 業務提携

 

MICIN少額短期保険

がんを経験した女性を支えるがん保険

 

富国生命が販売提携するMICIN少額短期保険から、最初に提供される保険商品は、がんを経験した女性を支えるガン保険「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」。がんの手術から6か月経過で申込みができるというのが大きな特長だ。

 

3面 動機付け

 

今日から使えるセルフモチベーション術

ネガティブ思考を脱するためのメンタルスキル

メンタルトレーナー 原小百合

 

メンタルを強化したいと思いながらも、1人で孤軍奮闘すればするほど、気持ちが消耗してしまうことがある。今回は、ネガティブ思考による行き詰まりを解消する、メンタルスキルについて紹介する。

 

〈今回のセルフモチベーション術〉

 脱ネガティブ思考のポイント

  • 前向きになれない、やる気が出ない 状況の背景にある「認知の歪み」を確 認する
  • 認知の歪みを修正するには思い込み の例外を探す
  • 同じ状況で別の結果がないか自分に 問う
  • 他者の意見を批判せずに参考にする

 

4~5面 募集手法

 

社会保障の知識が、なぜ、生命保険の募集に必要なのか

学生納付特例で免除された

保険料は払ったほうがよいのか?

社会保障アカデミー協会 代表理事 青木隆憲

 

国民年金は20歳以上で保険料を払わなければなりませんが、学生には収入がないことから、学生納付特例という制度があります。20〜22歳で免除になった保険料を追納した場合、何年で元が取れるのかも試算します。

 

6面 法人開拓

 

法人営業のABC

社長さんが万が一の場合の必要保障額②

税理士 池谷和久

 

今回は「会社を止めることに必要となる資金額」の2つ目の項目である「借入金の一括返済資金」について考えていきます。社長が万が一の場合、借入金の返済原資はどこから捻り出してくるのでしょうか。生命保険の保障機能が全開の時です。

 

8〜9面 FP販売

 

まるっとわかる! FPサプリ

事業承継は色々なパターンがある

 

平成の初期までは中小企業の事業承継といえば「親族内事業承継」でしたが、その割合は減っており「親族外」や「第三者」への承継が増えています。それぞれのメリット・デメリットと私たちの役割を見ていきます。

 

10面 新商品

 

アクサ生命

「ユニット・リンク定期」ほか

 

変額保険の特長を活かし、死亡保障を合理的な保険料で提供できる定期保険型のユニット・リンク保険。法人には事業継続資金などへの備え、個人には遺される家族の生活費や相続対策などに活用できる。

 

11面 新商品

 

明治安田生命

「団体がん保障保険」

 

「がんの予防・早期発見」から「がん罹患後の復職支援」まで、商品とサービスのパッケージで提供する全員加入型の新団体保険。特長として、従業員の健康増進に取り組む企業などには、福利厚生関連の財源確保を支援する特約や2つの保険料割引制度がある。

 

14面 採用・育成

 

実践!営業所経営

助け合い啓発し、職員が職員を育てる

 

修羅場の中でつかんだのは「経営は心」「企業はその心ある人材と組織を創る」でした。「その心を人に植え込んでいくには掛け引きなど通用しない」とも。職員に対しても愛情を持ってどれだけ大事に付き合っていけるかだと悟りました。

 

 

 

制作 株式会社保険社 保険情報・ネットソリューション・チーム

住所 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-2-8 サンユースビル2 4階

電話 03-3317-0391

 

○掲載内容の複写などにつきまして

 当ウェブサイトのコンテンツを無断で複写等することはできません。

○ 掲載内容につきまして

 当ウェブサイトの掲載内容は精査をしていますが、これを保証するものではありません。

 ○個人情報の取り扱いにつきまして

 当ウェブサイトを通じて取得した個人情報は厳重に管理し、当社からの連絡・通知以外の用途以外には使用しません。

 

→プライバシーポリシーについて

 Copyright 2016 Hokensha. All Rights Reserved.