2018年8月24日 2877号

 

第一生命 2つの軸でイノベーション旋風

 

インスティックはどんな世界を切り拓くのか?

健康第一アプリ リスクをより「自分ごと化」

 

しゃしん いわいしっこうやくいん新たな顧客体験の創出と生産性の向上、この2つの軸が交わるところでイノベーションが生まれてくる──。第一生命は7月24日、「インスティック戦略」をテーマに説明会を行った。

 

インスティック戦略では、岩井泰雅執行役員(=写真)が①中期経営計画「CONNECT2020」における位置付け②進捗状況③イノベーションラボ、をテーマに説明を行った。

 

「CONNECT2020」を支える仕組みのイノベーション創出では、「新たな顧客体験の創出」と「生産性の向上」が大きなポイントとなり、岩井執行役員は「この2つの軸が交わるところで、イノベーションそのものが生まれてくる」と強調。

 

インスティックの全体的なイメージとしては、①ヘルスケア②アンダーライティング③マーケティングという3つの取り組み領域がそれぞれ重なり合い、そこに新たな顧客体験の創出では「CtoB視点」「QOL向上」「シームレス・オンデマンド」をコンセプトに付加価値を提供。

 

また、生産性の向上では「オペレーション効率化」「マーケティング力強化」を目指す。

 

QOL向上へ向けた顧客体験の具体例では「健康第一アプリ」を挙げる。

 

「生命保険は万が一という非日常の経済的価値を支える。健康第一アプリはお客さまの日常の生活、健康増進取り組みに寄り添うサービスとして開始した」。2017年3月に開始、ダウンロード数は2018年7月までに約89万。

 

健康診断結果を読み取るだけで、健康年齢、健康タイプを判定する「My健診アドバイス」の機能に加え、「疾病リスクチェック」が分かる機能なども提供。ガン、脳卒中、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病の5つの疾病リスクを同時に提供できるのは日本初という。

 

これは国立がん研究センターとの共同研究、国立国際医療研究センターの過去の膨大なデータ分析によって生まれた。

 

「向こう10年間でガンになるリスクは何%と、よりリアルにリスクを意識できる。お客さま自身がリスクをより『自分ごと化』することで、将来のリスクに向き合うきっかけを作るものとなる。このアプリの案内により、将来のリスクに基づいたニーズ喚起にもつながる」

 

また、健康第一アプリは外部のさまざまなパートナーとの協業で開発。現時点では24社によるエコシステムでアプリを提供しており、このような協業は今後も継続する。

 

「One to One」で新たな顧客体験

 

先端技術を活用したシームレス・オンデマンドなデジタルタッチポイントでは、利便性を追求する。具体的には、ビッグデータ解析による加入検討顧客の検索、AIを活用した最適な保障設計による提案、コンサルティングを進める。

 

「これを通じて『One to One』で顧客理解を深め、新たな顧客体験を提供したい」と岩井執行役員。

 

「CtoB」視点での顧客体験に関する取り組みでは、社内外の医療ビッグデータの解析により、個々人の健康状態に応じた引受範囲の拡大、商品・サービスの開発を推進。具体的には肝機能や糖尿病関連の引受査定で、個別の健康診断の数値に応じて引受を拡大。これによって、新規加入が年間に1万2000件拡大した。

 

「年間の新契約は120万件なので1%の契約引受が拡大した。さらに、協業先のさまざまなビッグデータと連携することで、新たな専用商品やサービスの開発も視野に入れている」

 

健康状態を経年で分析・把握へ

 

Q 医療ビッグデータを活用した引受基準拡大による実績は1万2000件だが、医療ビッグデータ解析などのコストとを考えると、この数字はどう評価されるか。

岩井 新契約の1%にあたり、件数もそうだが収益にも繋がっている。新規の人材を採用することなく、第一生命グループの関連会社(ビッグデータ分析の専門家・みずほフィナンシャルテクノロジー)との協業の中で、新たな引受範囲の拡大を実現しており、大きな新規投資はしていない。

さらに、医療ビッグデータ分析の仕組み化、AI化を進めることにより、若干のコストは発生するが、さらなる引受範囲の拡大が見込めるので、コストの回収は将来的にも十分可能だ。

 

Q 引受範囲の拡大は、どの疾病分野まで広がるか。

岩井 現時点で疾病範囲を特定していない。一時点の健康状態を見て、将来の発生状況を確認することで、引受範囲を広げている。

今後の取り組みとして、健康状態の変化が経年で分析・把握できるようになれば、健康診断の値が同じ人でも、この値が高い値から落ちて、この状態の人と、低い値から上がってきている人とでは、今後のリスクは当然違うことが予測できる。

鋭意取り組んでいるが、データの変化を経年で分析することで、各疾病領域で関連付けがなされ、特定の疾病に限ることなく引受範囲を広げていける、という見通しを持っている。

 

Q 健康第一アプリのデータ収集からどんな新しい領域が考えられるか。

岩井 経年での健康診断の状態が入手でき、今後データの蓄積がどんどん進んでいくと、これと給付請求の関係、経年プロセスと請求の関係、検診状態との関係が分かってくる。これによって新たなサービス、プログラムが開発され、お客さまのお役に立てる。

実は、健康第一アプリは健康だけではなく、メニューをワンタッチすると、保険証券を見ることができ、手続きも住所変更などの限られたメニューならできる。保険全般のサービスをこのアプリの中で実現するために、プラットフォームの構築を進めている。

新たな商品・サービスの開発に役立ち、そのほかの顧客接点をこのアプリに集めることで、ワンストップで手続きからヘルスケアのチェックまで幅広くサービスを提供することができる。

(関連記事16面)

 

2面 動機付け

 

今日から使えるセルフモチベーション

メンタルトレーナー 原 小百合

 

「アクティブレスト」。「積極的休養」とも呼ばれ、アスリートは意図的に休息を取ることで、練習や試合の疲れを取り除き、パフォーマンスを高く保つマネジメントをしています。実はビジネスパーソンがモチベーションの総合力を高めるためにも有効な考え方です。

 

今回のセルフモチベーション術のポイント

・寝ているだけの「完全休息」ではなく、喜びのエネルギーを蓄える「心のアクティ ブレスト」を取り入れる。

・仕事以外の分野での自分の楽しい活動を 見つけ、ライフスタイルに取り入れる。

 

3面 注目商品

 

エール少額短期保険

モンスターヘルプナビ付「コモンBiz(ビズ)」

 

エール少額短期保険は、7月17日、悪質クレーマーによる「カスタマーハラスメント」から企業・社員・顧客を守ることを目的とした保険「モンスターヘルプナビ付 弁護士保険 コモンBiz」を発売した。日本初のハラスメント対応弁護士保険だ。

 

6面 法人営業

 

実践!法人契約獲得のケーススタディー

就労観の変化に対応する福利厚生制度を

奥田雅也

 

先々代からスタートした1/2養老保険を使った福利厚生制度。今般、65歳定年に伴い見直しの依頼を受けたのですが、既契約は延長契約ができないため、既契約をベースに60歳再加入に落ち着きました。

 

 

8〜9面 活動確認

 

ランクアップチェックシート

窓販・保険ショップの切り口に学ぶ

 

一社専属の保険募集人は自社独自の商品・サービスをいかに深掘りして活用していくかが挙績のポイントでしたが、乗合チャネルの出現で様相は一変。横断的に比較検討する術に学んでいきます。

 

10面 新商品

 

明治安田生命「団体総合就業不能保障保険」

 

これまで同社団体保険で取り扱いのなかった、精神障害に対する就業不能状態の保障やLINEアプリを通じたサービス、また、従業員などが自助努力で保険料を負担する任意加入型などを加えた。

 

11面 商品改定

 

ネオファースト生命「ネオ de しゅうほ」

 

障害収入保障年金などの新設や特定疾病収入保障年金の支払事由などを改定した。この改定により、死亡した場合や病気で所定の状態になった場合だけでなく、「働けなくなるリスク」にも備えることが可能となった。

 

15面 拠点経営

 

拠点経営総集編新人の気持ちのリカバリーが原動力

 

拠点経営の目標はやはり拠点の大型化=陣容(組織)の拡大であり、そのためには「採用と育成」が肝になる。ところがこれがなかなかうまくいかない。今回は、「採用」とあわせて「育成」について、その成功事例を紹介する。

 

 

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