2022年8月5日 3066号

 

 

生命保険文化センター

「2021年度版 生命保険相談リポート」

 

前年度多かった「税金関連相談」顕著な減少

 

(公財)生命保険文化センター(浅野僚也代表理事)は6月8日、同センターに寄せられた生命保険に関する様々な相談の内容などをとりまとめた「2021年度版 生命保険相談リポート」(2021年4月~2022年3月)を公表した。2021年は言うまでもなく折から猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症が何波にも渡って押し寄せ、いつ収束するかその目途すら立たない状況で、コロナ禍に対する国民の不安がピークに達していた時期と合致している。

このよう情勢にあって、同センターには消費者から、生命保険に関連するどのような相談が寄せられていたのだろうか。同リポートから、その一部を紹介する。

 

「生命保険に関する一般相談」30%減少

 

■2021年度の相談件数は944件

生命保険文化センターが2021年度(2021年4月~2022年3月)に受け付けた消費者からの生命保険に関する相談件数は、944件と前年度(2020年度)と比べて減少した(2020年度の相談件数は1355件だったので前年度比▲30.3%)。

 

なお、2021年度は相談受付件数944件のうち「生命保険に関する一般相談」は933件(前年度は1332件、前年度比▲30.0%)「生命保険会社の経営に関する相談」が11件(前年度は23件、前年度比▲52.2%)だった。なお、2021年度については新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、相談者と直接対面することになる訪問相談は中止したという。

 

前年の2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による(消費者の)在宅時間の増加などが要因となり、税金ならびに生命保険契約に関する各種手続き、生命保険の仕組み等についての相談件数が増加したが、2021年度は、多くの項目において相談件数の減少が見られ、特に前年の2020年度に多かった「税金に関する相談」件数の減少が顕著となった。

 

2020年度と比較して、2021年度で各項目の相談件数が減少した要因について生命保険文化センターでは「事業活動の正常化や在宅時間の減少ならびに生命保険に関する一般的な相談の機運が一巡化したことなどが考えられる」としている。

 

「一般相談」と「生命保険会社の経営に関する相談」の推移 (単位:件)

  • 項目=2017年度/2018年度/2019年度/2020年度①/2021年度②/前年度比(②−①)/①
  • 生命保険に関する一般相談=1,261/1,042/1,176/1,332/933/▲30.0%
  • 生命保険会社の経営に関する相談=21/17/19/23/11/▲52.2%
  • 合 計=1,282/1,059/1,195/1,355/944/▲30.3%

 

■トップは「仕組みを教えて欲しい」

2021年度の(生命保険に関する)「一般相談」の分類のうち上位5項目は「各種手続きについて教えて欲しい」「生命保険の仕組みについて教えて欲しい」「税金について教えて欲しい」「営業職員・代理店に関する問い合わせ」「告知義務について教えて欲しい・既契約の内容を確認したい」(同率)となった。

 

■経営に関する相談は1%台

「税金について教えて欲しい」という相談件数が前年度より減少(前年度差▲132件)したことなどの影響により、相談件数は前年より減少(▲411件)した。

⑴一般相談の相談内容・消費者の意向別件数(略)

⑵生命保険会社の経営に関する相談の内容別件数

 

生命保険会社の経営に関する相談の内容別件数(占率は全相談合計に占める割合)

  • 相談内容=2020年度・件数/占率/2021年度・件数/占率/前年度差・件数/占率
  • 生命保険会社の信用・経営状況等について教えて欲しい=19/1.4%/11/1.2%/▲8/▲0.2%
  • 破綻・更生手続運用会社の既契約取扱について教えて欲しい=4/0.3%/0/0.0%/▲4/▲0.3%
  • 生命保険会社の経営に関する相談合計=23/1.7%/11/1.2%/▲12/▲0.5%
  • 全相談合計=1,355/944/▲411

 

■加入検討の相談以外は減少

相談内容別に集計した結果「生命保険の仕組み・税金・手続き等に関する相談」が512件(前年度差▲236件)と一番多く、次に「生命保険の加入検討の相談」が100件(前年度差▲8件)となった。

 

相談内容別件数・占率(占率は全相談合計に占める割合)

  • 項目=2020年度・件数/占率/2021年度・件数/占率/前年度差・件数/占率
  • 生命保険の仕組み・税金・手続き等に関する相談=748/55.2%/512/54.2%/▲236/▲1.0%
  • 生命保険の加入検討の相談=108/8.0%/100/10.6%/▲8/2.6%
  • 既契約の診断・内容確認に関する相談=109/8.0%/72/7.6%/▲37/▲0.4%
  • 契約条件に関する相談=88/6.5%/56/5.9%/▲32/▲0.6%
  • 既契約の見直しに関する相談=54/4.0%/34/3.6%/▲20/▲0.4%
  • 社会保障制度に関する相談=52/3.8%/28/3.0%/▲24/▲0.9%
  • 生命保険会社の経営に関する相談=23/1.7%/11/1.2%/▲12/▲0.5%
  • その他=173/12.8%/131/13.9%/▲42/1.1%
  • 全相談合計=1,355/100.0%/944/100.0%/▲411/-

 

 

■具体的相談事例

 

親が窓販で加入、クーリングオフしたい(30代)

⑴一般相談の内容:上位10項目

【1位】「各種手続きの仕方について教えて欲しい」:183件

保険金・給付金の請求、契約内容の変更(減額・払済・中途付加等)、解約、クーリング・オフ等、各種手続きについての相談。

〈相談事例〉

•親が銀行窓口で保険契約を申し込んだが、商品内容を理解していない。クーリング・オフができるか。(30代女性)

•(生命保険の)必要性が無くなったので解約したい。(50代男性)

 

【2位】「生命保険の仕組みについて教えて欲しい」:170件

保険金・給付金の支払い、保険料、解約返戻金等、生命保険の仕組みについての相談。

〈相談事例〉

•外貨建保険は、円建保険となにが違うのか教えて欲しい。(70代女性)

•養老保険に契約しているが、支払った保険料は「解約返戻金」として返ってくるのか。(60代男性)

 

【3位】「税金について教えて欲しい」:159件

保険金や給付金、年金等の受取時にかかる税金や生命保険料控除、契約形態変更時の課税関係等についての相談。

〈相談事例〉

•受け取った保険金には税金がかかるのか。(50代女性)

•医療保険に加入しているが、生命保険料控除額はどのように計算するのか。(30代男性)

 

【4位】「営業職員・代理店に関する問い合わせ」:79件

生命保険会社の営業職員・販売代理店に関する問い合わせや、契約時・保険金等請求時の対応等に関する相談。

〈相談事例〉

•担当の営業職員の対応が悪かった。担当者を変えて欲しいが可能か。(50代男性)

•銀行、募集代理店、保険会社の募集人など、どこで加入しても全く同じ商品なのか。(30代男性)

 

【5位】「告知義務について教えて欲しい」:56件

既往症がある場合の生命保険加入の可能性や、告知内容、告知義務違反についての質問や相談。

〈相談事例〉

•告知義務違反をした場合「2年経過したら解除されない」という話を聞いたが、正しいのか。(60代男性)

•健康のため市販薬を飲んでいるが、これも告知する必要があるのか。(60代男性)

 

【5位】「既契約の内容確認をしたい」:56件

加入している生命保険の保障内容について、よく分からないので内容を教えて欲しいという相談。

〈相談事例〉

•母が亡くなったので、遺品の整理をしていたのだが、生命保険証券が見当たらない。保険会社や保険の内容を確認したいのだが、どうしたらよいか。(50代女性)

•保険会社から契約確認の連絡が来たが、どのようなものなのか教えて欲しい。(40代男性)

 

ネット商品のメリットは?(70代)

 

【7位】「自分のニーズに合っているか教えて欲しい」:49件

これから加入する生命保険が自分のニーズに合っているか客観的な意見を聞きたいという相談。

〈相談事例〉

•インターネットで加入できる保険商品を検討しているが、メリットとデメリットを教えて欲しい。(70代男性)

•掛け捨ての保険と終身保険では、どちらに加入するのがよいか。(40代男性)

 

【8位】「社会保障制度について教えて欲しい」:28件

公的年金、公的医療保険、公的介護保険などの社会保障制度全般に関する質問や相談。

〈相談事例〉

•健康保険の高額療養費制度に該当するか教えて欲しい。(40代女性)

•夫婦で自営業を営んでいるが、もし妻が先に亡くなり、父子家庭になった場合は夫に遺族基礎年金が支給されるか教えて欲しい。(60代男性)

 

【9位】「保険料負担を減らしたい」:22件

「保険料の払込みが困難になった」「保険料を倹約したい」といった理由から、契約を見直して保険料の負担を減らしたいという相談。

〈相談事例〉

•自身の定年を控え、家族の保障で減らせる部分がないか教えて欲しい。(50代男性)

•医療保険に加入しているが保険料の負担が大きい。何か負担を軽減する方法があるか教えて欲しい。(30代男性)

 

【10位】「商品選択のポイントについて教えて欲しい」:21件

生命保険を検討する際の保障内容や商品についての相談。

〈相談事例〉

•老後の資金準備としてどのような生命保険があるのか教えて欲しい。(50代男性)

•保険会社から見直しを提案されている。先進医療特約を付けたものに見直しをするように言われているが、そうするべきか。(40代女性)

 

⑵ 生命保険会社の経営に関する相談

「生命保険会社の信用・経営状況等について教えて欲しい」

生命保険会社が経営破綻したときの契約の取扱いについての相談や、加入を検討している、または既に契約している生命保険会社の「健全性」等についての質問や相談。

〈相談事例〉

•保険会社が破綻した場合にどうなるのか。(50代女性)

•外資系の保険会社に加入を検討しているが、信用問題はないか。(70代男性)

 

センター発行の小冊子「とても役立つ」74%

 

生命保険文化センター発行の小冊子に関するアンケート結果

生命保険文化センターは6月30日、2022年2月3日から同年5月31日にかけて、同センターが発行している「生命保険と税金の知識」「ほけんのキホン」「ライフプラン情報ブック」など、消費者向け小冊子8種類に関するアンケートを実施した。

公表されたアンケート結果の概要について紹介する。

 ①回答者の属性

今回実施されたアンケートの全回答者は391名。男女の比率は男性が40.9%、女性が48.6%だった(性別判明分による集計)。

 

  • 項目=全体/20歳代/30歳代/40歳代/50歳代/60歳代/その他・無回答
  • 男性=160/10/28/25/42/32/23
  • 女性=190/21/36/53/47/28/5
  • その他・無回答/41/0/3/5/7/5/21
  • 合 計=391/31/67/83/96/65/49

 

②小冊子ごとの回答数

  • 冊子名=ほけんのキホン/生命保険と
  • 税金の知識/医療保障ガイド/ねんきんガイド/介護保障ガイド/定年GO!/ライフプラン情報ブック/遺族保障ガイド/無回答
  • 回答数=30/142/33/56/46/24/34/26/0

 

③各質問への回答

各質問への回答(一部省略)

 

⑴本冊子の内容は期待どおりの内容でしたか?

  • 期待どおり/まあ期待どおり/期待と少し違う/期待とまったく違う/無回答
  • 52.4%/43.0%/3.8%/0.5%/0.3%

 

⑵本冊子は生命保険の仕組みや、生活設計に合わせた活用方法の理解に役立ちますか?

  • とても役立つ/少し役立つ/あまり役立たない/全く役立たない/無回答
  • 74.4%/23.8%/1.3%/0.0%/0.5%

 

⑶本冊子の記述レベルはいかがでしたか?

  • やや難しい/ちょうどよい/やや易しい/易しい/無回答
  • 20.2%/71.4%/4.1%/1.8%/0.3%

なお、一部回答を省略。

 

3面 生保労連

 

「かんぽ生命の新規業務の届出」に対して”見解”を発表

 

生保労連は7月1日、かんぽ生命の新規業務についての届出が、郵政民営化委員会により承認されたことについて生保労連としての「見解」を公表、ここでは「公平・公正」な競争条件の確保が何よりも重要であるとの基本認識を改めて示している。

 

6面 法人営業

 

舞台裏のレッスン帳

令和2年「患者調査」で話法も修正か

 

平成29年版が悪性新生物の総患者数男女計で17万8200人に対し、令和2年版は男女計で36万5600人と、一見倍以上に膨れ上がりました。これは計算方法を見直したからなのですが、では、条件を揃えるとどのような変化があったのでしょうか。

 

7面 育成

 

私が新人を育て上げます!

夏に広がった人脈を秋へと繋げていく

育成トレーナー 堀尾未佐子

 

私たちは保障性商品の重要性を説く一方で、資産形成についていろいろな“試食提案”をしてきました。さて、お客さまは資産形成を具体的にはどのように考えていらっしゃるのでしょうか? 田中さん、情報収集はできていますか?

 

8面 見込客発掘

 

お客様をこう見つけ、こう育てる

iDecoの相談に寄り添って信頼を勝ち取ろう

寿FPコンサルティング 代表取締役 高橋成壽

 

加入者が直近で246万人になったiDeCoは、適切な相談する相手がいないため、ファイナンシャルプランナー資格をもつ保険募集人に相談する人が増えています。iDeCoの質問にしっかり答えることで、相談者からの信頼を得ていきます。

 

9面 コロナ対応

 

コープ共済連

コロナで共済金支払いに「ありがとうの声」

 

コープ共済連は6月15日、この5月20日までの新型コロナ感染症に関連する共済金の支払累計が175億円を超えたと公表した。これに対して組合員からは感謝の声が寄せられている。この間のコープ共済連の対応と、寄せられた「ありがとうの声」を紹介する。

 

12面 拠点長

 

拠点経営のための活動指針

10月  協力者活動は日常活動のレベルで

 

10月の活動のポイントは、11月戦の成功の方程式を組み立てることに尽きる。目標の設定・共有化・見込客づくりに欠かせない協力者対策も疎かにしてはいけない。また、PDCAの管理サイクルを徹底する。それが最大のポイントになる。

 

14面 採用・育成

 

統率力と拠点経営

中小企業開拓を中心に据え陣容拡大

 

「私は『中小企業攻略』というからには、保険のことならすべて当社にまかせると言われるほど相手の企業に密着できるようにならなければ気が済まないんです」。拠点内の並居る優績者たちも橋本所長の強大なる姐御パワーに脱帽。足跡を辿ります。

 

15面 ニュース

 

マニュライフ生命

金融庁より業務改善命令

 

保険本来の趣旨から逸脱した不適切な募集活動を法人向け商品で行い、保険業法第132条1項の規定に基づき、金融庁より行政処分を受け、コメントを公表した。再発防止に向け内部管理態勢の強化とコンプライアンスの徹底に取り組む。

 

 

 

制作 株式会社保険社 保険情報・ネットソリューション・チーム

住所 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-2-8 サンユースビル2 4階

電話 03-3317-0391

 

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