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自分は長生きする」と語る占者


Q36

 迷信深いと笑われるかもしれませんが、私は大口契約をよくまとめるかわりに、その自信の裏付けを「占い」でやっています。
 占いの先生のいう通りにするとうまくいくのです。ところで、その先生ご自身にはまだ保険のお勧めをしていないことに気づき、思い切って話をもち出しましたら、「ぼくは長生きするから」と笑って取り合いません。やはり勧めてはいけなかったのかしら……。


  そんなことはありません。占いの先生だって人間ですし、当たり外れはあるのです。もし長生きをしない時はご家族はどうなるのでしょう。


 何を隠そう私も、以前知り合いに占者がおり、ふざけ半分に、卦を見立ててもらったりしていましたが(あなたほどに当たりませんでしたが気安めにはなりました)、その方も68歳で亡くなりました。


 お葬式に行ったら、奥さんから「保険にほとんど入ってなくて……」といわれた時は、申しわけないというより、ショックを受けた経験があります。奥さんが初めて家庭の実情を話してくれたところでは、ご本人は派手で女性問題も多く、財産と呼べるようなものは残らなかったのだそうです。


 個人的な相談を受ける職業では収入も知れています。あなたの占いの先生が同じとは申しませんが、経済学の専門家ではないし、財産設計にぬかりないと想像することはできません。


 それほど信頼できる先生ならなおさら、勇気を奮ってお勧めしたほうがよいのです。「先生の卦を全面的に信頼していますから、先生を頼っておりますので、これからもよろしくお願いします。ただ職業柄、申し上げるわけではありませんが、自由業の方は実力者ほど財産設計を忘れてしまわれるのです。一度お考えになってみて下さい」と切り込んでいききます。


 推奨商品は主力保険をまず持ち出します。いちばん無難なタイプですから。もし長生き論争になったら、「年金保険」があることを知らせて下さい。


 私もそうであったように、案外占者という職業は、保険を勧められる機会がないと思われます。ましてあなたは有力なお得意さんなのですから、遠慮なくお勧めしましょう。万全を期するなら、奥さんに裏付け調査をしてみてはいかがでしょうか。


 占いにはブームがあるそうですが、一定の需要はあるはずです。2年先まで個別面談の予約がいっぱいだという女性の占者もいます。これを機会に同業者の開拓も考えてみてはいかがでしょうか。 

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