
ほめ言葉が出てこない
Q34
わたしは就職情報で、これから営業販売職の時代だと教えられ、なかでも難しいと思われる生保のセールスマンに身を投じた新人です。基礎研修を終えて毎日お客さまと面談をしていますが、新人というと物足りないのか、まるで相手にしてもらえません。
先輩はほめ言葉を練習しろといいます。でもそれがうまく出てこないのです。不自然なほめ方をするよりいいと思うのですが。ほめ言葉を使わないと人間関係はうまく築けないのでしょうか。
A ほめ言葉を使えるかどうかで、取れるとか、取れないとか決めつけるのも妙なものですが、セールスに限らず、人間関係では毎日のように出てくることですから、否定できない事実でしょう。
なるほどあなたのように、会話も欠陥だらけな新人から、下手なお世辞をいわれたりするとゾッとするという人もいるでしょうし、それなら使わないほうがいいと忠告する同僚や先輩もいるかもしれません。
いっそ、新人ということを正直にさらけ出して体当りするのもよいでしょうが、いくら会社でやったロープレ通りにしゃべっても、セールスパーソンとしての経験の乏しい新人が説得できるはずもなく、お客のほうも新人の話を感心して聞くとは思えません。
説得など考えず「何もわからない新人です。ご指導下さい」と相手の懐に飛込んだほうがよいともいえます。
しかし、あえてもうひとつの考えを述べますと、あなたが新人という言葉を口にせず、あくまでもプロとして体当りするつもりなら、実力は早く身につくという気もします。
そして、そのために「ほめ言葉」は重宝な技術として登場します。あなたはそれを不自然だといわれますが、「相手のよいところを見つけてほめる」ことなら自然なのではないでしょうか。
ある先輩は、ほめ言葉はタダだからどんどん使って、と申しました。少なくとも、そのくらいのサービス精神がなくてはこの低需要期に契約などできるはずはありません。玄関先で、何か、そのうちの自慢品らしきものがあったら「珍らしい絵ですね」「見事な盆栽で」ぐらいは口にしてみてはいかがですか。
商店なら、「商品陳列が効果的ですね」「ご主人はこの商店街の有力者だと伺いましたが」という表現も覚えて下さい。
このようなほめ方をこまめにストックすると、かなりセールスが楽になります。たとえ不自然でも言わないよりマシ、と考えて下さい。当面、あなたの周囲にいる人が使う言葉を注意深く観察して、収集に精を出してみるのが勉強になると思います。



