
廃業考える小売店主への攻め方は
Q22
時計や宝石類を取扱っているお店で、ご主人と2、3回お話を交わしました。私は修理をお願いしたのですが、時計の修理は過去の仕事で、ほとんど依頼がこないし商売換えを考慮中だそうです。1人おられる息子さんも絵の勉強のため外国に留学中で、後継ぎは期待しないそうです。こんな次第で保険は不要とおっしゃるのですが、どうしたらニーズが引きだせるでしょうか。
A 景気がもうひとつパッとしない各業界の中で、時計業界も例外ではありません。携帯電話で時間を確認する人も少なくなく、時計そのものをしなくなったり、ほぼ使い捨てのデジタル型が登場してから、修理にくるお客が激減し、せっかく覚えた修理技術などもはや役に立たないという嘆きも聞きます。
そこで、商品構成を宝石や眼鏡なども含めて多角経営に切り換えているところが増えましたが、これも専門店や大型店に押されて思うように発展しないようです。
小売店経営者の悩みは時計店ばかりではありませんが、結局、過当競争と技術革新の推移の中で、小売店というもののあり方が根本的に問い直され、淘汰されていくことは明らかです。
このような先行きへの不安から商売換えや廃業を考える経営者達が増えており、その現象として、子供に商売を継がせないという親が増え、せめて教育投資くらいはしておこうという傾向を生んでいます。
お目にかかったそのご主人も、多分同じ発想ではないかと想像します。このようなお客さまには全く方策がないようにみえますが、実はその悩みの中にこそ、ニーズが隠されていると考えるべきで、セールスの着眼のみせどころです。
第1に、商売換えという点からみると、時計等、宝石、その他の三本柱が原則で、立体経営という観点から何か考慮できる商品の導入を研究します。例えば、レアものの時計を扱う専門店への脱皮も考えられます。修理の技術に自信があるのならインターネットを利用して受注することも可能です。
第2に、転業や廃業を考える場合です。
その方法として、店を引越すか否か、だれがやるのかなどの問題を聞き出し、アドバイスをします。これができればコンサルタントと同じです。
第3に、財産をまとめて運用する方法のアドバイスです。不動産によるか、他の投資か、相手の性格に合わせて一緒に考える。このあたりで年金プランにニーズが結びつけば、まとまる可能性があります。



