支社長初場所物語
第10話 無意味な会議を行動で改革
支社内のスタッフとの打合せは週一回のペースで行われます。週末の金曜日の朝一番か夕方、または週初めの月曜の朝に行うのが一般的です。
これ以外にも「業務会議」として運営会議を行いますから、最初のうちは随分会議(打合せ)が多い仕事だな、という印象を持ちました。
森さんは本社勤務が長かったので、会議が多いのは慣れていましたが、何のための会議なのか考え直すようになりました。
支社の場合は、最終決断は支社長がしなければなりません。スタッフや機関長の話を聞いたり態度をみていると、上手くいったことは支社長のおかげであり、まずい結果は部下の責任になるんでしょう? という風に見られていることが判ってきました。
そういえば本社でも、表立って上司に意見を言う会議はあまりありません。意見を言う役柄を心得てパフォーマンスを行う輩はいます。それをまた可愛い奴と思う上司もいるわけです。戦国時代の崩壊していく武家国家と同じです。
改めて、組織の怖さを認識したというべきでしょう。部下のスタッフや機関長、事務職員、大半の営業職員までが、支社長の言動と身の処し方を見ながら自分たちの言動を無意識にコントロールしているのです。
むべなるかな。森さんはこれを一気に解決しようとは思いませんでした。
この問題は言葉や理屈で説得するより、何より自分の言葉、自分の行動で示すしかないと考えました。



