お客さまに伝えよう賢い保険加入の仕方
池宮城直美
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ガンの高度先進医療 医療保障の話法に配慮を
最近ガン治療のことがよく新聞の話題に取り上げられています。各保険会社や業界団体の研修内容にも多く見られ、高度先進医療に指定されている重粒子線治療の話は特に増えています。画期的な治療法です。しかし、承認されたのは平成15年なのでそんなに目新しいものではないのです。
放射線の一種である重粒子線は、体の中の一定の深さで線量が最も強くなるようにコントロールでき、集中性も極めてよいことから、体外から照射しても、体の表面や他の組織への影響を最小限に抑えて、深部のがん病巣に集中的に照射できる性質がある(独立行政法人放射線医学総合研究所のHPより)。
これは、平成20年4月1日現在の先進医療にある「固形がんに対する重粒子線治療」という技術名のことを指しています。76種類の1つです。ただ、病巣が局部にとどまっていても消化管など筒状臓器への適用は一般的に困難だと言われています。高度先進医療の段階では医療技術にかかる費用は全額患者が負担しなければなりません。
医療費控除の対象になっていますが、高額療養費の対象ではありませんので気をつける必要があります。一連の重粒子線照射の技術料については一括して314万円かかります(この技術料以外の診断・検査・投薬・入院料等の費用は健康保険適応です)。
この辺の内容が一人歩きしていて314万円支払えば、命が助かると短絡的に捉えられている面もあります。やはり、病気というものは絶対助かるものではなく、助かる可能性がかなり高くなってきていると言い換えなければならないところもあります。
残念ながら、前出の管状の臓器には延命処置にしかならなかった場合もあるとの話もあります。時期的に手遅れだったのでしょうか。少し強調され過ぎていることもあります。
現在、高度先進医療扱いできる病院は全国2ヵ所にあり、千葉県独立行政法人放射線医学総合研究所・重粒子医科学センター病院と兵庫県立粒子線医療センターのみです。
他にも放射線治療で実績を出しながら承認されていない医療施設もあります。まだまだお客さまにとっても遠い話です。全国の1つでも多くの医療施設が、承認されることを願うしかありません。
毎回のようにお話していますが、医療と保険は密接な関係があるだけに、最新の情報をお届けする必要性はあるものの、会話の精度には気をつけなければなりません。



