こらむたいとる

 

第5回 クレジットカード付帯の保険サービス

 

クレジットカードには、会員に対するサービスの一環として、また、より使い勝手のよいものにすることを目的に、さまざまな保険サービスが付帯されている。


クレジットカードに付帯されている保険サービスの代表例は海外旅行保険だが、その他にも国内旅行保険やシートベルト保険、ショッピング保険、それにクレジットカードの紛失や盗難に伴う不正利用金額を補償する紛失・盗難補償などがある。
さらにカードで購入した商品の返品を購入店が受け付けない場合の補償やオンラインショッピングでの不正使用による損害の補償、イベントや海外旅行のキャンセル費用の補償など、クレジットカードの保険サービスは日々進化している。


また、会員向けのポイントサービスの交換対象に、海外旅行保険、日常生活賠償保険、スポーツ傷害保険といった保険商品を取り揃えているクレジットカードもある。
ほとんどのクレジットカードには、海外旅行保険が付帯されているが、一口に海外旅行保険と言っても日本では商品化されていないようなものも存在する。
例えば、預けた荷物の到着が遅れた場合や荷物が紛失してしまった場合などに支払われたりする。


ユニークなサービスが付帯されているケースもある。中には医療保険が付帯されているクレジットカードもある。クレジットカード市場が飽和状態にある中で、各社が競って会員に対してより付加価値の高いサービスを提供し、またより〝使い勝手〟のよいものにすることで他社との差別化、優位性を実現していくために、さらに既存の経営資源(クレジットカード会員)を活用した新しい収益源として、保険商品は有力なアイテムになっている。


さらに多くの人がクレジットカードを複数所有している。それだけにひとひねりした、独創的な保障(補償)アイテムを付帯することができれば、選ばれるカード、つまり、たとえば他のクレジットカードは解約しても解約されずに残してもらえ、かつ使ってもらえるカードになれる。
それだけに、保険関連のサービスアイテムの開発競争は今後、さらに激しくなるだろう。


これについては、保険会社が効率性や収益性の観点から対応できない、あるいはしないような分野の保障(補償)を、たとえば少額短期保険会社が開発し、提供するということも考えられるのではないか。


当社のクライアントに約200万人の会員を擁する化粧品会社がある。会員のほとんどは女性だが、この会員を対象にクレジットカード会社との提携カードを発行している。1年目の会費は無料だが、このカードには、同社が運営する共済会の乳ガン保障(乳ガンに罹患すると10万円の見舞金が支払われる)が付帯されている。
保険会社では対応できない(しない)という点で、これなどはその典型的な例といえるだろう。


それだけに会員の属性に則した保障を企画・開発し、提供するためには、保障を必要とするクライアントのビジネスをよく理解することが必要だ。
上記の化粧品会社の例でいえば、会員の約90%は20〜40代の女性であり(会員の平均年齢は35歳)、ちょうどこれから乳ガンを意識し始める年ごろである。
また、たとえばこの連載の第1回目で紹介した「ワランティ(延長保証)」制度もまさにこういった認識の中から生まれた保証の仕組みだ。
当社のご相談も増えており、会員サービスとしての新規ビジネスの必要性を再認識している。

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